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「都市鉱山」は外部不経済を是正するか

金1トンに総採掘量200万トンの自然破壊

  • 谷口 正次

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2009年6月10日(水)

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 最近、「都市鉱山」という文字を新聞や雑誌などでよく見かける。都市になぜ鉱山があるのだろうか。

 携帯電話、パソコンなどIT(情報技術)機器あるいはハイテク製品には多くの種類のメタル、レアメタル(希少金属)が使われている。携帯電話を例に取ると、金や銅、ニッケルなど19種類もある。1台当たりの使用量はそれほど多くなくても、なにしろ普及台数が多いのでメタルの総使用量は膨大になる。

 特に、人口が都市に集中していることを考えると、都市にメタル類が蓄積している。このため、都市鉱山という名がつけられたわけだ。

 使用済みの機器や製品を回収して、その中からメタルを取り出せば、遠い海外の鉱山で自然を破壊しながら採掘した鉱石を日本に運んできて精錬しなくて済む。地下資源に対して、地上資源と呼ばれることもある。

都市鉱山は「品位が高い」

 1台当たりのメタルの使用量あるいは含有量はそれほど多くないとは言っても、鉱山のバージン鉱石の含有量に比べるとはるかに多い。鉱山用語で言えば、「品位が非常に高い」。

 例えば、携帯電話1台の中に金が約0.03グラム使われている。1台の重さが約100グラムとすると、1万台の使用済み携帯電話を集めてくると、1トンになり、その中の金の含有量は300グラムということになる。

 今、世界で大規模な露天掘り金鉱山で採掘されている鉱石の品位は、1トン当たり0.3~1グラム程度だ。割合に直すと、0.00003~0.0001%となる。

 そのうえ、鉱脈の周辺部の岩石あるいは表土を除去し、鉱山の周辺地域に投棄しなければならない。その量は鉱石採掘量とほぼ同じか、それ以上となる。

 また、掘ったままの鉱石はそのまま製錬所に供給されるわけではなく、選鉱という工程を経て25%程度に純度を高めた精鉱と呼ばれるものにして製錬所に送られる。日本は、精鉱を海外の鉱山から運んできて精錬しているわけだ。

 鉱山での選鉱段階ではテーリング(尾鉱)という廃棄物が大量に発生する。

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