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日本の装置メーカーが世界の太陽電池産業を支える

エヌ・ピー・シー、日清紡メカトロニクス、アルバック

2009年6月12日(金)

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 シャープや京セラなど日本の太陽電池パネルメーカーの世界シェアが急速に低下している。2004年には日本メーカーが世界シェアの50%超を占めていたが、2008年にはそれが4分の1以下まで落ち込んだ。しかし、今の太陽電池市場は混迷期にある。

 太陽電池市場が再び成長軌道に乗った際に、日本勢は輝きを取り戻せるのか。その命運を握るのは、既存の大手パネルメーカーだけではない。このコラムでは、日経ビジネス誌2009年6月8日号特集「決戦前夜 太陽電池」の連動企画として、太陽電池産業の隠れた主役となった企業を数回にわたって紹介していく。

 日本の太陽電池パネルメーカーの世界シェアが急落する一方で、装置メーカーのエヌ・ピー・シー(NPC)は依然として高いシェアを維持し続けている。

 同社は太陽電池セルをパネルに組み立てるモジュール製造装置を開発・販売している。NPCによると、2008年の世界シェアは43%。太陽電池市場が縮小しつつある2008年後半から2009年にかけても、成長を謳歌している。2009年8月期の売上高は前期比54%増の145億円、営業利益は前期比69%増の23億円と大幅な増収増益の見込みだ。大手の太陽電池メーカーの赤字決算が相次ぐ中、NPCの売上高営業利益率は実に15%に達する計画である。

世界最大手メーカーの創業期を支えるNPC

 NPCが好調な理由は、主に2つある。1つは先行者メリットを堅持している点だ。同社はもともと1992年に食品包装機メーカーとして設立された。その2年後に太陽電池事業に参入する。食品を真空包装する技術が、太陽電池のモジュール工程に活用できるということで、太陽電池メーカーから引き合いがあったのだ。

エヌ・ピー・シーの隣良郎社長
(写真:都築 雅人)

 それから10年間は年間2~3台の受注で、会社の収益に貢献する事業ではなかった。だが、隣良郎社長は言う。「参入して10年間、太陽電池市場がブレークしなかったのが良かった。その間に、じっくりと技術開発を進められた」。

 競合メーカーがいなかったことから、技術の差別化に成功し、多くの顧客を囲い込んだ。海外の太陽電池大手も例外ではない。2002年、Qセルズという聞いたことがないドイツメーカーから発注の連絡が入る。隣社長がドイツに飛ぶと、ノーネクタイの青年社長がさわやかな笑顔で迎えてくれた。Qセルズのアントン・ミルナーCEO(最高経営責任者)だ。同社は太陽電池事業に参入するに当たり、NPCに頼ったのだ。

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「日本の装置メーカーが世界の太陽電池産業を支える」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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