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御社の収益が苦しい理由について

[仮説1]外からテーマが見えない企業に買うモノなし。

  • 清野 由美,渋井 真帆

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2009年6月25日(木)

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 女性が元気と言われ、活用が語られて久しい。
にもかかわらず、御社の収益が苦しい理由は何か。どうして儲けられないのか――。
 必要なのは、従来のやり方(ここでは「男性型」)の中に女性を取り込むのではなく、男性型モデルを外部から見直す、いわば「非・男性型視点」なのではないか?

 そんな問題意識から、経済・企業・人間関係の「諸問題」に仮説を立ててみます。語り合うのは鋭い非・男性目線でビジネスパーソンを支え続けている渋井真帆さんと、ビジネス現場に取材を重ね、かつ男性目線の論客と当サイトでやりあってきた清野由美さん。アシスタントは当編集部の自称おばさん型男性編集者、Yが務めます。

 いわずもがなと思いますが、ここでいう「男性」「女性」は、性別そのものを指すわけでも、世の中の男女一人残らずを指して例外なくこうだ、などといった子供っぽい理解で使うわけでもありません。

 男性の中にも「非・男性」視点を持つ人、あるいは女性の方でいわゆる「男性」視点を持つ方はたくさん存在します。ここで論じる「視点」は、ジェンダーそのものに絶対的に縛られた事柄でないことをご理解ください。「俺はそういう男性ではない」「私は女性だけどそうは思わない」と感じる方がいて当たり前ですし、単なる視点ですから、同じ人間のまま、変化することも当然可能。というか、仕事を通していつの間にか固まっていた「男性」の視点を、「非・男性」に変化させてみたら世の中はどう見えるだろうか、という点を検討してみたいのです。

 「従来の公的な世界はほとんどが男性主導で作られてきた」「そこに、外部の目線を差し込んでみたら」という前提から「シンプルな仮説」を立ててみる。乱暴なのは承知で、その説明の用語として、男性(=既存システムの内側)・女性(=外側)という言葉を使います。乱暴だけどある程度事実だし、第一、話が身近になって面白い。思わず我が身に引き写して考えたくなるから、です。

 いや、こんな注意書きはビジネス現場に立つ読解力豊かな方々には、余計な心配でした。どうぞ本編をお楽しみください(アシスタント・Y)

*    *    *    *

清野 今、世界は100年に一度の経済危機で大変なんだ、と、どこに行っても聞きますが、本当にそうなんですか。

渋井 真帆(しぶい・まほ)
(株)マチュアライフ研究所 代表取締役社長
ビジネス書作家/ビジネスセミナー主宰
1994年立教大学経済学部経済学科卒業。都市銀行、専業主婦、百貨店販売、証券会社などを経て起業。企業向けの人材教育、販売コンサルティングの受託のほか、『女のたしなみ経済塾』『女のたしなみリーダー塾』などの経済・ビジネスセミナーを主宰。主な著書に『あなたを変える稼ぎ力養成講座 決算書読みこなし編』(ダイヤモンド社)『渋井真帆の日経新聞読みこなし隊』(日本経済新聞出版社)『仕事心の育て方』(小学館)などがある。
渋井真帆の公式サイト ~仕事も経済も楽しくなる! 自分の成長が嬉しくなる!!~

渋井 それはもう大変です。

清野 日本も大変なんですか。

渋井 日本企業も苦しいですよ。なぜそんなことを。

清野 フリーランスで仕事をしていると、大変なのは昔からずーっと変わらないので、何を今さら、という感じもするんですよね。

渋井 日本でいうと、国の経済の根幹を支えていた自動車業界の落ち込みが象徴的です。戦後の日本は、車、家電、そして半導体を海外に輸出することで、国を回してきたわけですから。

清野 ふーん。でも、不況不況と叫ばれる中で、空前の業績をあげている会社もいろいろあるわけですよね。

渋井 そうですね。ユニクロしかり、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドしかり。任天堂しかり。

 業種はさまざまですが、それらの企業には、明らかにひとつの共通点があるんです。つまり、女性が「魅力がある」と感じている、ということ。

清野 逆に言うと、車、家電、半導体って、女性にとって、ちょっと萌えにくい分野ということですよね。ただ、女の視点とか、女の感性とか、企業社会ではすでに言い古されている感がしますが。

渋井 はい。ただし、言い古されてはいるけれど、あまり効いていない言葉ですよね。

清野 女性という存在は、そもそも生物学的に「取捨選択」の役割を担っている。無数のタネから、生き残る遺伝子を選別する本能的な感度を持っているわけで、その感度は、企業社会を見ることにも発揮できるはずなんですけどね。その辺りが、うまく運用されてないんでしょう。

「色、英雄を好む」

渋井 そうですよね。女をやりながら世の中を見ていると、組織の中枢にいる人――特に男の人って、なんでもっと簡単な原理に気付かないのかなあ、と思います。

清野 それは、女は組織社会ではまだまだ部外者だ、という現実でもあるんですが、部外者の位置にいると、20世紀型の運営の限界というものが、逆によく分かりますよね。

渋井 自分の組織や商品を「部外者」の眼、いわば「非男性」の視点で眺められる経営者たちや、こういう組織は魅力的だ、と私たち「非男性」が感じる会社が不況でも生き残って、次の時代を開拓しています。

清野 だから「英雄、色を好む」じゃなくて、「色、英雄を好む」なんじゃないか、と。

渋井 それは、男の人はあまり認めたくないかもしれないけれど(笑)。

 たとえば2009年3月期決算の売上高、営業利益ともに過去最高を記録した東京ディズニーランドがなぜ人気なのかといえば、テーマが一貫している、と、この1点につきるんですよ。テーマのあるなしって、女性にとってはすごく重要なことなんです。

清野 だからこそ、そもそもテーマパークと呼ばれるわけだし。

渋井 ディズニーランドを模したテーマパークというのは、全国にいろいろあります。でも、テーマパークといいながらテーマ性に欠けるところは、来場者のリピートがなく、女性客の比率が低くなってしまっています。

 サービスに限らず、モノでも、テーマがあるところは、こんな不況でもお客は付いていますよ。テーマというのは、物でもなく、形でもなく、ハード、ソフト両方でつくり上げていくものなんですが、そこを理解している会社は強いです。

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日本の未来は、男性と同じ程度、女性のリーダーが作っていくものだと確信している。

ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長