• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

会社の履歴書【3】東芝

走れ! 東芝 西室流 総合電機改革の成否 1

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年6月17日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 バブル崩壊後、日本企業は好むと好まざるとにかかわらず、大きな「変革」を余儀なくされた。金融部門の痛みは、日本企業の成長を支えた間接金融の縮小、株式の持ち合いの解消を迫り、急速に進展したグローバル化は終身雇用、年功序列の終焉をもたらした。その中で問われたのは企業の変革能力である。劇的に変化する外部環境にどう対応し、組織をどう変えていくのか。それに成功した企業もあれば、依然として対応し切れない企業もある。企業が「失われた15年」をどう生きたのか。1991年以降、「日経ビジネス」で取り上げた日本の代表的な企業の記事を「会社の履歴書」として取り上げる。
(文中の肩書き、名称などは掲載当時のままです)

東芝

 日立製作所と並ぶ日本の総合電機の雄、東芝。同社のここ20年は、事業の「選択と集中」に注力した歴史だった。その最終章を飾ったのが2006年に発表された原子力発電大手の米ウェスティングハウスの買収。54億ドルの巨費を投じたこの買収は東芝にとって、次の20年で収益を確保する戦略的投資。CO2削減が世界的に喫緊の課題となる中で、原子力発電需要が大幅に高まるとにらんでのものだった。ただし2009年3月期には、半導体事業の大幅赤字で、自己資本比率が8%台まで低下、5000億円規模の増資に追い込まれた。新たな「選択と集中」戦略が注目される。

* * *

1999年1月25日号より

東芝が西室泰三社長のもと、かつてない大胆な改革に乗り出した。
不採算事業は人員ごと容赦なく分離して売却する一方、東芝に残した事業も分社化によって厳しく採算をチェックする。
収益力のある一部の事業が会社を支えればいいという、もたれ合い経営からの決別宣言である。
安定より変化を東芝は選択した。

(多田和市、降旗淳平、杉山俊幸、山崎良兵)

事業再編へタブーに挑む
矢継ぎ早に組織改革を断行

東芝が新しい総合電機を目指し大胆な改革に挑戦し始めた。
これまでためらっていた事業の売却や統合にも積極的に乗り出す。
目指すは投下資本利益率 6%以上の収益を稼ぐ専門企業の集団である。

 1997年12月14日(日曜日)――休日にもかかわらず、東芝本社では33人の役員全員がノーネクタイのラフな姿で一堂に会し、東芝をどう改革していくかというテーマで終日、激論を戦わせていた。

 「まず肥大化した組織を分社して、各事業部門の自立性を高めなくてはいけないと思う」

 「いや、すでに権限委譲は進んでいるじゃないか。組織いじりはもうやめて、ヒトの育成に力を注ぐべきだ」

 西室泰三社長の意を受けた総合企画部の人間が改革の方向を示すが、役員からは反対意見が相次いだ。激論はこの日だけでは収まらず、同様に休日を選んで催した98年2月11日の会議まで断続的に続いた。だが時間がたつにつれ、議論は1つの結論へと収斂(しゅうれん)し、役員の意識は統一されていった。互いの意見が異なるとはいえ、みんな東芝の現状を憂える気持ちに変わりはない。

 「社長がそこまで言うなら、社長の目指す方向で早く改革をやろう。そうでなくては東芝に明日はない」

 2月11日以降、役員陣は一枚岩になった。東芝を改革しようとする西室社長の挑戦は、ここから始まったのである。

1年で大改革への手ごたえ感じる

 それから約1年後の99年1月5日――西室社長は年頭のあいさつで、社員に向かってこう檄(げき)を飛ばした。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師