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【第8話】危ない会社が犯す3つの過ち

2009年6月23日(火)

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 あれは4年ほど前のこと。証券会社の営業マンの強い薦めで、ある会社の社債を買いました。

 買った理由は2つです。1つ目は、何よりも年間の配当が7.375%とかなり魅力的なものだったこと。そしてもう1つは、「世界中のどの会社が破綻することがあっても、この会社だけは絶対に大丈夫だろう」という思い込みがあったためです。

私の大失敗

 勘のいい読者諸兄はおそらく、この前振りだけで事の顛末が想像できたと思いますが…その通りです。私にとっては決してバカにならない金額を投じて買った債券は、ここ何週間かでなんと紙クズ同然になってしまいました。何を隠そう、その会社とは――米ゼネラル・モーターズ(GM)です。

 日本の国花は桜、カナダの国花といえば楓。では米国の国花は?

 答え:カーネーション(カー[車]+ネーション[国])

 こんな言葉遊びが生まれるくらい、自動車産業は永く米国経済の象徴であり続けました。20世紀初めにはわずか8000台にも満たなかった全米の自動車市場は、2000年には1700万台の超巨大市場へと成長しました。この自動車産業の目覚ましい発展を支えた立役者こそ、1931年以来77年にわたって販売台数世界一の王座を守ったGMだったのです。

 そのGMが、アレヨアレヨという間に坂道を転げ落ちました。日本の民事再生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請し、経営破綻という無様な醜態をさらす羽目に陥ったことは、昨今のマスコミ報道等で皆さんもご承知の通りです。

GMが犯した3つの過ち――ABC

 では、「ゼネラル・モーターズ」がもはや米政府の支援無しでは成り立たない「ガバメント・モーターズ」(Government Motors)に成り下がってしまったのは、一体なぜなのでしょうか。

 細かい議論は別として、私は、GMが犯した最大の過ちは次の“ABC”に集約されると考えています。

【GMの過ち】

A――“Arrogance”(傲慢さ)
B――“Basics”(経営の基本の欠如)
C――“Complacency”(安易な自己満足)

 以降でこのABCについてお話ししていきますが、本題に入る前に1つ、【プロローグ】リーダーとは「できる・できた人」であるにお寄せいただいたKさんのコメントをご紹介しておきましょう。

(Kさんのコメント)

 20~30年、何もせずに成長してきた会社だけに、この不況下において、どういった方向性に向ければよいかということを管理職以上が理解しておらず、そういったそぶりも見せていません。今後、本業に集約しても売り上げが落ちる業界だけに、経費節減だけでは…。社内には優秀な人在はたくさんおり、それをうまく使えるリーダーがいない状態だと思われます。業界全体が力関係に依存してしまっており、なかなか新しい方向性が芽生えません。人在が非常に多い状態でこれを人財あるいは、人在を使える環境へ向けたいというのが現状の問題点です。

 Kさんのように、自社のトップに「健全な危機意識」が欠けていると感じる方は、ぜひご自身の状況に照らしながらおつき合いください。

<過ち1> A――Arrogance(傲慢さ)

 「八起会」という名の、倒産企業の社長だけで成り立っている会が日本にあります。1度は失敗して会社を倒産させてしまったが、お互いに情報や知恵や元気を出し合って再起を図ろうという、七転び八起きのダルマ精神の経営者の集まりです。

コメント17件コメント/レビュー

今回のコラムを拝見させていただき、とても強く感じたことそれは、「これは企業だけではなく、個人にも十分当てはまる事だ。」と。私自身営業職へついた当初自分なりに色々な方面から情報を収集し勉強をしていました。その結果、社内でもある程度の評価を頂き、達成感を得ながら業務を進めていましたが、突然の配置転換。初めての挫折を感じました。しかし妻から「振り返ってみて自分自身に、至らないものはなかった?、傲慢になっていなかったか?」と問われ自身振り返ればそのような傾向であった感は思い当たりました。まさに、今回のコラムに当てはまる事でした。今は、1から再スタートの気持ちを持って日々業務をおこなっております。謙虚・勉学・素直さ、これをいつも忘れないように心がけていきます。本心はここままでは終わるつもりはないので・・・次回も楽しみにしております。(2009/07/01)

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いただいたコメント

今回のコラムを拝見させていただき、とても強く感じたことそれは、「これは企業だけではなく、個人にも十分当てはまる事だ。」と。私自身営業職へついた当初自分なりに色々な方面から情報を収集し勉強をしていました。その結果、社内でもある程度の評価を頂き、達成感を得ながら業務を進めていましたが、突然の配置転換。初めての挫折を感じました。しかし妻から「振り返ってみて自分自身に、至らないものはなかった?、傲慢になっていなかったか?」と問われ自身振り返ればそのような傾向であった感は思い当たりました。まさに、今回のコラムに当てはまる事でした。今は、1から再スタートの気持ちを持って日々業務をおこなっております。謙虚・勉学・素直さ、これをいつも忘れないように心がけていきます。本心はここままでは終わるつもりはないので・・・次回も楽しみにしております。(2009/07/01)

面白い内容でした。経営者が放漫な考えを持つようになると、末端の従業員まで伝わり士気が低下するものなのでしょうか。私が以前いた会社では、この会社では何をやってもダメという雰囲気に覆われていました。これも経営者の問題なのでしょうか。(2009/06/23)

使命感がないから、傲慢にもなるし安易な自己満足も出てきます。「便乗=儲かりそう」からスタートした企業は、使命感など持ちあわせていません。こういった企業は業績の悪化を社員の責任にします。業績が悪化したら顧客や社員を無視した効率や節約を言い出します。戦略の変更なんて考えもしません。逆に戦略の変更を言い出す社員がいたら、つぶしにかかります。自分の無能さがばれてしまうので。多くの企業はこんな感じじゃないでしょうか?社員やお客さんはかわいそうですね。元経営者のたわごとでした。(2009/06/23)

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