• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

売れ筋に絞らない単品管理で復活
人事改革で店頭の人手不足を解消

ロフト

  • 川又 英紀

バックナンバー

2009年7月1日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

雑貨販売大手のロフト(東京・渋谷)が2004年度の大幅減益からV字回復した。
次々と採用した「単品管理システム」「エディター」「特区」などの施策が的中。
店離れが顕著になっていた主要ターゲットのOLたちが売り場に戻ってきた。
再び成長軌道に乗ったロフトはパートを戦力化する新しい人事制度を打ち出す。
(文中敬称略)

<日経情報ストラテジー 2008年9月号掲載>

プロジェクトの概要

 既存店売上高が前期比7%減まで悪化した2005年2月期の決算で、ロフトは大幅減益に。2004年10月に開業した都内の大型店「新宿ロフト」の売上高は計画した60億円の半分にとどまり、同年12月に改装オープンした旗艦店「渋谷ロフト」も苦戦を強いられた。1996年8月に西武百貨店から分社独立して以来、ロフトは最大の経営危機を迎えた。

 その期中から、売れ筋だけに絞らない独自の「単品管理システム」を導入したり、本部と現場をつなぐ「エディター」と呼ばれる売り場の陳列・編集責任者を任命したり、東阪の旗艦3店は店舗の独自仕入れを認める「特区」に指定したりと、かつてない施策を次々と打ち出した。それらが奏功し、2008年2月期は3期連続で増収増益を達成。売上高と経常利益はともに過去最高を更新した。2009年2月期もパート社員の戦力化で増収増益を見込む。

画像のクリックで拡大表示

 「今のままでは店員が1200人も足りない」「現場の核になるリーダーは100人不足」──。ロフトの経営幹部たちから、どよめきが起こった。

 ここは長野県にあるリゾート施設、八ケ岳高原ロッジ。2007年7月、約50人の幹部社員が現地に集結し、次世代の戦略立案のために合宿を張った。この日の大きな議題は、2010年までに現在の直営店42店から60店体制までロフトの出店規模を拡大する成長ロードマップを示し、それに伴う人材供給計画を関係者全員で確認し合うことだった。

2008年5月に社長に就任した遠藤良治は2007年7月の八ケ岳合宿で人材不足を目の当たりにし、人事改革が急務と判断した

 すると冒頭のように人手が全く足りないことが判明した。2008年5月に代表取締役社長に就任した遠藤良治は「2006年度から人材の枯渇感をヒシヒシと感じていたが、1年後の八ケ岳合宿で人手不足が全社の共通認識になった」と振り返る。

 人手を集め、教育し、現場で定着を図れなければ、ロフトはこれ以上大きくなれない。事の深刻さが違った。抜本的な人事改革案の創出を任された取締役執行役員の篠田信幸は、新しい人事制度の策定に乗り出す。そうして生まれたのが2008年3月に開始した新人事制度である。パート社員と契約社員、そして正社員の区分を無くし、全員を等しく「ロフト社員」として処遇する前代未聞の人事制度は世間の注目を集めることになった。

コメント0

「「現場力」が会社を救う(第3部)」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本当の問題は労務費ではありません。 熟練技能を持つ職人さんが 少なくなっていることです。

押味 至一 鹿島社長