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「おつかれさま」が直に言えない。だから時差のあるところに店は出さない

ゼットン社長 稲本健一【4】

  • 奥原 剛,山中 浩之

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2009年7月17日(金)

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 日々激務をこなしつつ、自らの体をマネジメントし、それを組織全体の健全さに結びつける工夫を、40代を中心とした若手経営者たちに聞く連載「体にいい経営術」。連載の第2クールは、株式会社ゼットン 代表取締役社長・稲本健一氏にお聞きする。

●前回はこちら→「今売れるのは「お金で買えないもの」

“ライブ感”に魅かれて飲食業の世界へ入った稲本氏。現在の日本人も、体、知識、技術といった「お金で買えないもの」を求めていると見る。ビジネスと、組織としての健康さ、そして自らの体の健康さは、すべてリンクしているのだ。

―― 2007年、オーストラリアに出店されました。しかし、今なぜ中国やロシアではなくて、オーストラリアを?

稲本 理由は大きく3つあります。1つ目は、僕は海と自然が好きなので、海と自然のある場所に店を持ちたい、という単純な理由(笑)。

 2つ目の理由としては、スタッフが「住みたい」と思える場所に店を出したい。将来、スタッフが移住して家庭を持つかもしれない。ならば、治安や教育レベルが一定以上でないといけない。

 ビジネスチャンスを考えると、中国などの方が有利なのかもしれません。だけど僕は、治安や民族感情の面で不安がある場所に、スタッフを送り込みたくない。スタッフがぜひ行きたい、住んでみたいと共感してくれる場所でビジネスがしたい。

 そして3つ目が「時差が少ない」という理由です。

海外展開は、時差が大きいほど難しい

――それはどういう。

 スタッフどうしで「おはよう」「お疲れ様」「調子はどう?」と声をかけ合うことは基本じゃないですか。コミュニケーションはお互いを気遣い合う、あいさつから始まる。

 時差が大きくて、生活時間帯が日本と反転しちゃうと、日本とあちらとで普通にあいさつや会話ができないでしょう。今年はハワイにも出店したんですが、ハワイとの時差は19時間で、生活時間のズレは5時間。僕の考えでは5時間が限度です。

 ニューヨークなんかに店を持ったら大変ですよ。「もう半年間スタッフと直に話してないぞ」、なんてことが起こりうる。そんな寂寞とした海外展開には、僕は全然興味がない。

――海外支局のスタッフに電話をすると、みんなが会話に飢えているのを感じることがあります。

 今は何でもメールで済ませちゃうから一層、寂しいでしょうね。

――海外にいらっしゃる優秀な書き手の方に電話すると、ちょっと一言、と思っていても、励ましたくなってつい長電話になりがちです。

 コミュニケーションが減ると、モチベーションも下がりますよね。そういう意味でも、電話で無理なくコミュニケーションができ、海外のスタッフが「日本のみんなと一緒に仕事をしている」と思えることは、すごく大事。

――時差が大きいほど、コミュニケーションが減り、モチベーションも下がる。でも仕事だから、そういうもんだ、って思ってますよね、みんな。

スポーツでは社長もへったくれもない

 一体感を失うことを前提にしないと成長できなくなったなら、その会社の仕組み自体を変える頃合いなんだと思う。僕は「人が一番大事」と考えていて、その前提を崩すような拡大策は採りたくない。スタッフどうしのコミュニケーションやチーム意識をいつも大切にしたいと思っています。

 幸せなことに、僕は一度も「一人で仕事をしている」と感じたことがない。スタッフのみんなに囲まれ、みんなと一緒に仕事をしている。代表取締役というのは単なる役割であって、僕もみんなと同じチームの一員。社長とか部長とかアルバイトとか、タイトルはどうでもいい。

 肩書きをチラつかせつつ首を突き合わせたって、ちっとも面白くない。そんなチームは強くもなれないしね。ノンタイトルだからこそ、チームの勢いや強みが出る。

――そういうチーム観には、学生時代からのスポーツの経験が生かされていますか?

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