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「仕事と家庭って、二律背反ですか?」

[仮説4]必要なのは「愛情」ではなく「危機管理」

  • 清野 由美,渋井 真帆

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2009年7月23日(木)

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渋井 前回、仕事以外の分野で、日常の物事に優先度を付ける習慣が男性に薄い、という話になりました。

――そういわれると、男性の1人として、返す言葉もなく・・・。

清野 ただ、男子が、「やっぱり一番大事なのは、自分の子供です」とか公然と言い出したら、それはまずいと思う。

渋井 真帆(しぶい・まほ)
(株)マチュアライフ研究所 代表取締役社長
ビジネス書作家/ビジネスセミナー主宰
1994年立教大学経済学部経済学科卒業。都市銀行、専業主婦、百貨店販売、証券会社などを経て起業。企業向けの人材教育、販売コンサルティングの受託のほか、『女のたしなみ経済塾』『女のたしなみリーダー塾』などの経済・ビジネスセミナーを主宰。主な著書に『あなたを変える稼ぎ力養成講座 決算書読みこなし編』(ダイヤモンド社)『渋井真帆の日経新聞読みこなし隊』(日本経済新聞出版社)『仕事心の育て方』(小学館)などがある。
渋井真帆の公式サイト ~仕事も経済も楽しくなる! 自分の成長が嬉しくなる!!~

渋井 まずいですね。

清野 男はまず、政治とか天下国家とか、そこをちゃんと語れる人物であってほしいの、私は。

渋井 ただ、家族との信頼関係や愛情がない人が、天下国家を語っても、いまいち信じられないのでは?

清野 それはおっしゃる通り。だから、振る舞いの作法として、男性は大きな概念を語れる人であってほしいということです。子供が大事だよ、と思うことはもちろん大切なことだけど、そういうことは、自分の軸として内面にしまっていればいいわけで、それをのべつまくなし、「いや、僕は家族を大事にしていましてね」と、言う必要はないということ。

渋井 うーん、仕事と家族と、どっちが大事かって分けること自体、頭の中で語っているな、と思います。家族と家庭生活を営むことと、仕事をしていくこと、というか、獲物を獲得してくるということは、人間が何万年にもわたって両輪として回してきた営為だから、この2つが同時にしっかりしてなかったら、生物としての「人」は成り立たないと思うんです。

清野 なるほど、どっちを優先するか、という設問自体が、もう反自然なんですね。

渋井 そう。でも日本人って・・・と言ってしまうのは危険ですが、どうも、両方取りということをなかなか言えなくて、どっちかにしろ、と白黒つけたがるような気がします。

――だから、既存システム側にいる我々男性は、並列・多重化が下手なのか?

滅私奉公モードを消費者モードと併存させよう

清野 20世紀のビジネスにとって、人々をそう習慣付けすることが都合よかったからだけの話じゃないでしょうか。とにかく滅私奉公的に働いて、それで得たお金で、モノをどんどん消費すれば、経済は成長し、ひいてはアメリカが儲かったわけですよね。だから今、自分たちは反自然に餌付けされていたんだ、と私たち、とりわけ男性が気付くことは、すごくいいことじゃないですかね。

渋井 ええ。いまの私たちの周りにいる男性は特に滅私奉公モードの比率が猛烈に大きくて、消費者モードを鍛えられていないですから。だから、経済が回らなくなっているのかもしれませんよ。

 実は、以前、私の夫は消費にあまり興味を持たなかったのですが、あるとき、男性用の化粧品をプレゼントしたんです。今どきの化粧品って“化学”だから、使ったらすごい効果があって、肌がぴっとしまって、顔色もよくなった。そうしたら本人も楽しくなって、今度は自分でブランドを選んできたりして、いろいろ試してみるようになったんです。

清野 いいですね。女子高生のよう。

渋井 しばらくすると彼が、仕事でもテーマ性やディテールにこだわるようになった自分が出てきた、と言ってきたんです。彼の変化は興味深かったですよ。男性の可能性を見せつけられた気がしました。

 「消費を楽しむ」ようになったら、前のブランドのパッケージはこうだったのに、今日買ったこれは、ちょっといまいちなんだよな、とか、前はアフターシェーブローションの後に化粧水という段取りだったのに、こっちのブランドは化粧水の後にアフターシェーブなんだよ、でも男はアフターシェーブを先に付けたい気持ちが強いのに、ここのブランドは分かってくれないんだよな、とか。

清野 スペックではなく、ストーリーが入り込むようになったんですね。

コメント5件コメント/レビュー

「危機管理として、誕生日を忘れないようにした」わかります。(笑)「愛してるならこうするべきだ」は、実は言ってる方の思い込みだったりするんですが、それをわかった上でお互いに「危機管理」するのもある意味それが「愛」であり相手に対する思いやりってものなのかもしれませんね。(2009/07/24)

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いただいたコメント

「危機管理として、誕生日を忘れないようにした」わかります。(笑)「愛してるならこうするべきだ」は、実は言ってる方の思い込みだったりするんですが、それをわかった上でお互いに「危機管理」するのもある意味それが「愛」であり相手に対する思いやりってものなのかもしれませんね。(2009/07/24)

マクロな視点とミクロな視点はしばしば対立します。政治経済、対談中の言葉を使えば天下国家を語るのはマクロ、家庭のことを考えるのはミクロになるでしょう。 数か月前の国会で言うなら、経済対策の政策がマクロ、カップラーメンの値段はミクロ。自分のお財布を見ながら10円20円の節約にあくせくしながら、同時に大企業の経営や国家の予算を語れる人は少ない。 すぐれた経営者は、家計というミクロの視点と、経営者としてのマクロの視点の切り替えとバランスが上手な人なのだと思います。ただ、過去においては節約する人(妻・事務方)と、稼ぎを増やす人(夫・営業)という分担により、家庭ないし企業全体でバランスがとれていたのかも。  あと「親しき仲にも礼儀あり」は大事ですね。(2009/07/23)

家でも気が抜けねぇや。危機管理ってのは確かにそうだ。女ってのは面倒臭いもんだな。いつ気抜けるんだ、寝てる間だけってのは、辛ぇなぁ。/不解屋(2009/07/23)

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