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第2回 リクルート創業者はこうして口ベタを克服した

社長が解決すべき5つの問題(1)

  • 武田 斉紀

バックナンバー

2009年7月13日(月)

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 前回から始まったこのコラム。多くの方に読んでいただき、たくさんのご感想、ご意見もちょうだいしました。本当に有難うございます。引き続きお役に立てるよう書いてまいりますので、よろしくお願いします。また、コメント欄でいただいたご質問には、なるべくお答えしていきたいと思います。

 第1回のコラムのおさらいから始めましょう。

 ○「社長の話がわかりやすい」と、幹部も社員も、アルバイトも含めて、働く人々がそれぞれの役割のもとで、伸び伸びと楽しく働くことができる。

 ○逆に「社長の話がわかりにくい」と、社長と、社長以外の幹部や社員との間に誤解やストレスを招きやすい。会社として意図しない結果を招くことになりかねず、最悪の場合、多くの不幸や悲劇につながることもある。

 ○人間は一度に多くのことを覚えられないし、現場は目の前の仕事で精いっぱい。社長の思いや会社の方針を伝えるには、社長の話をまず『会社として最も大切にしていきたいこと』に絞ること。特に、会社としてめざす「目的」と大切にする「価値観」にまとめることを勧めたい。これを企業理念として、会社全体で徹底的に共有し、社外にも宣言する。

 ○目的と価値観を共有できた者同士は、互いに要望し合うことができ、より高いレベルの目的実現をめざせる。全員でがんばるプロセスは苦しくとも楽しい。結果、売り上げ、利益の向上につながれば、全員で分かち合うことができる。その姿は、サッカーの日本代表チームが、ワールドカップベスト4という目的と、その実現に向けた価値観(チーム戦術)を共有して進む姿に似ている。

 前回はこの4つが主なポイントでした。

社長が解決すべき5つの問題

 「社長の話をわかりやすくする」ための必要条件は、まず発信側である社長が変わることです。前回のコラムでも「社会に出てみると社長の重要性を非常に強く感じます」といったコメントをいただきました。

 話が「わかりやすい」社長と、「わかりにくい」社長の違いはどこにあるのか。多くの社長にお会いし、また実際に本人が社員に話している様子を拝見する中で、なぜ社長の話がわかりにくいかの問題点が少しずつわかってきました。発信側の社長が解決すべき問題は次の5つと考えます。

(1) 『会社として最も大切にしていきたいこと』=企業理念から先に話していない・・・【整理】の問題
(2) 理念の優先順位が明らかでない・・・【優先順位】の問題
(3) 理念がわかりやすく表現されていない・・・【表現】の問題
(4) 理念を繰り返し伝えていない・・・【意思】の問題
(5) 理念と、目標・評価がつながっていない・・・【日常とのギャップ】の問題

 社長である読者の皆さんは、自分の話がいずれかに当てはまらないかとチェックしてみてください。幹部や社員である読者の皆さんは、自分の会社の社長の話に問題があるとしたら、5つのうちのどれだろうと検証してみてください。

 社長自身がすでに気づいているものもあれば、社長は気づいていないが社員が気づいているものもあるでしょう。いつ事故が起こってもおかしくないような状態なのに、社内の誰も問題に気づいていない場合もあります。客観的に判断するためには、社外の専門家の助けも必要です。

 (1)~(3)は社長の話の中身と表現についてです。「そもそも『会社として最も大切にしていきたいこと』は何だったのだろう」と思った社長はいませんか。すでに(1)に該当しています。「社長の話がわかりやすいかどうか以前に、伝えるべきもの、ビジョンを持っているのだろうか?」(前回コメントより)という疑問は、これに当たると思います。

 (4)は、社長が本気であることを前提に、意思をもってあきらめずに伝え続けることを言っています。

 前回コメントでは、(5)に関するものを多くいただきました。
 「仮に社長が、“コストよりも安全を”、と唱えても、それを具現化する人事、組織など、会社の構造が変わらない限り、“社長はああ言っていても、そうはできない”、で終わってしまう」
 「私の勤める会社でも社長の話を本気で聞いている一般従業員(非管理職層)はいません。なぜなら、言っていること(What to say)とやっていること(What to do)が一致していないからです」
 「ビジョンがあり、行動にもしっかり移し、働く人みんなが共有できる土壌が必要」

 ご指摘の内容はもっともです。(5)は目標や評価などの社内の仕組みに関わるので、(1)~(4)よりも、解決に時間と努力が必要とされる問題です。

 「社長の話をわかりやすくする」ために、発信側である社長が変わることは必要条件ですが、それだけでは十分とは言えません。伝わらないコミュニケーションの原因が、発信側にしかないというケースはごく稀だからです。受信側である幹部や社員も変わる必要があります。

 私は、幹部や社員の皆さんも“社長の3つの側面”を知ることで、より「社長の話をわかりやすくする」ことができると考えています。

 『幹部や社員が知るべき、社長の3つの側面』については、このコラム連載の後半でお話しすることにします。前半では先ほどお話しした必要条件、『社長が解決するべき5つの問題』について、毎回1つずつ、順にご説明していきたいと思います。

口ベタな社長にこそ必要な理念の整理 ~リクルート~

 第2回の今回は、(1)『会社として最も大切にしていきたいこと』=企業理念から先に話していない ・・・【整理】の問題についてです。

 抽象的な話が続きましたので、具体的な事例を取り上げていきましょう。「リクルート創業者はこうして口ベタを克服した」という今回のタイトルの事例です。

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