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女性部下の“オモテ”と“ウラ”

なぜ上司の話が伝わらないのか? 

2009年7月23日(木)

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 今回、連載コラムをリニューアルしました。目的は、「このコラムの意図をよりたくさんの方に理解していただくこと」、そして「短いタイトルで、より目に入りやすいようにするため」という、きわめて単純な理由です。

 部下をお持ちの皆様は、「もっと楽しく働きたい」「元気な社員を育て、もっと元気力のあふれた会社にしたい」と、いつも考えておられることでしょう。そんな皆様の“心の処方箋”となるべく、引き続き頑張りたいと思います。新コラムへのご意見を、ぜひお寄せくださいませ。

●これまでのバックナンバーは、連載「ストレスで成長する!~“元気力”のある“健康職場”を目指して~」でご覧ください。

 「ああ、こんなに言ってるのに、なんで伝わらないんだろう」。

 そんな、やるせない気分になることはないだろうか。なんとか部下に踏ん張ってほしい、部下に育ってほしい…。俺は損得勘定なしで接しているのに、なぜ、伝わらないのだろうか。

 そんな状態に陥ると、「なんて理解力のない部下なんだ」「あいつらは人の話を聞かない」と、部下に対する怒りが湧き上がる。そしてこんな状態が繰り返されると、「俺はそんなにダメなのか?」「俺の何がいけないんだ?」と、怒りの矛先が自分に向き、自尊心が傷つけられる。

 部下もいろいろ、上司もいろいろ。気持ちが伝わる部下もいれば、伝わらない部下もいる。だから、そんなことは気にしなくていいのか? いやいや、そういうわけにはいかないだろう。なぜなら、部下との関係は「ほな、サイナラ」と終わらせるわけにもいかない。頭では理解できても、心がついていかないというのだろうか、徒労感ばかりが募るのである。

 それに会社では、「部下を鍛えろ、部下とコミュニケーションを取れ」と上から散々叩かれ、家に帰れば女房にネチネチ愚痴を言われ、ならば子供にと話しかければ、「お父さん、うるさい、臭い」と嫌がられ…。中間管理職のオジサンたちのストレスは溜まるばかりだ。

上司の話を聞こうとしない部下たち

 そんな上司の“気持ち”を知ってか知らずか、「上司は部下とコミュニケーションを取れだの、話しかけろだのと、もう言わないでほしい」というのは、知人のA子だ(彼女は、ここで言う部下の立場である)。

 「こっちはただでさえ忙しいのだから、上司には放っておいてほしい。上司がやたらと『あれはどうなってる? これはこうしたらどうか?』と話しかけてきて。なんていうか、マジ、ウザい」

 そして「だからこっちも、『そうですね攻撃』に徹しているの。上司には『そうですね』って言っておけば、とりあえずその場はしのげる。どうせたいしたこと言ってないんだから、それで十分だよ」と、上司が聞いたら激昂しそうなことを、あっさり言ったのである。

 上司が部下にひと声をかけることの必然性について、これまで何度もお話してきた私としては、なんとも耳が痛い話である。「そうですね攻撃」ね…。確かに「そうですね」という言葉ほど便利で、使い勝手のいいものはないかもしれない。

 「この間の顧客には、○×から攻めるといいんじゃないか?」
 「そうですね」

 「例の案件だけど、先に××してからやったほうが上手くいくぞ」
 「そうですね」

 「今日は暑いなぁ」
 「そうですね」

 このように、たいていの会話は、相手に対して「そうですね」と答えれば成立する。

 「そうですね」と言われれば、上司は分かったものだと錯覚し、その場は無難に通り過ぎる。「そうですね」と相槌を打てば、A子のもくろみ通り会話は簡単に“ジ・エンド”を迎えるのだ。

コメント11件コメント/レビュー

いい指摘ですね。これは。(2009/08/01)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「女性部下の“オモテ”と“ウラ”」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

いい指摘ですね。これは。(2009/08/01)

今週は少々耳に痛い内容でした。ただ、何事においてもそうですが、基本的にそもそもの人間関係がきちんと築けていないと、何も伝わらないということの証左でしかないような気がします。河合氏も、仲の良い先輩に同じ内容を言われたのならば、素直に従ったのではないでしょうか? しかし、例えば昔教師や親、上司などに言われたことの意味に、何年も何十年も後になって気づくというのもよくあること。「いずれ理解できる日が来る」と理解しようとしない相手にも根気よく諭し続ける姿勢は、「教育」という観点から見れば必要なものだと思います。(2009/07/25)

「職場はサークルではない。間に「仕事」という媒介なくして、どんなに近しい関係を構築しても意味がない。」これ、まさしくそうだと思います。ダメ上司が、他部署の人と話さないからお前にはコミュニケーション能力がない、と文句をつけてきました。だから前々から、「業務を広く把握したいので、その部署の方々とのやりとりも発生するような案件も振ってほしい」、と言っているのに、まったく振らずに自チーム内で完結する仕事しかさせないでおいて、です。挨拶やエレベータに乗り合わせたときなどにちょっとした会話くらいならしますが、それ以上は、仕事が媒介していないとなると、業務中に私語をあれこれしなければならないことになります。(上司の見ている前で話をしないとしていることにならないので。)でもしたらしたで、お前は仕事中の私語が多い、と文句をつけてくるのは目に見えているので、困ったものです。「部下と目標を共有する」とか意識できる上司だと、部下のほうも本当に助かるのですが。パワハラ上司は相手にしきれないです。(2009/07/25)

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三品 和広 神戸大学教授