昨年9月のリーマンショックをきっかけに起きた需要蒸発。その影響をもろに受けているのが、高価なブランド品の販売だ。
市場調査会社の矢野経済研究所の推計によると、欧米から直輸入されている高級衣料品・服飾雑貨の2008年の市場規模(小売金額ベース)は、前年比10.2%減の1兆643億円。1996年のピーク(1兆8971億円)の56.1%にまで落ち込んだ。
需要蒸発の影響が続く今年は9927億円と、1兆円の大台を割り込む見通しだ。30歳代以下の若年層の「百貨店離れ」、「輸入ブランド離れ」という長期的な低落傾向に、需要蒸発という突風が加わり、市場縮小のスピードに拍車がかかった格好だ。
品目別で落ち込みが目立つ輸入ブランド品の1つが、「ハンドバッグ・カバン・革小物」。2008年の市場規模は、前年比10.5%減の4834億円と、5000億円の大台を割った。
リーマンショック後も売り上げを堅持
こうした市場全体のトレンドとは対照的に、堅調な業績を上げているブランドがある。米ハンドバッグブランドのコーチだ。
日本法人のコーチ・ジャパンが7月末に発表した2009年6月期の売上高は、前期比0.5%減の651億円。需要蒸発という逆風を浴びながら、前期並みの売り上げを維持した。

1941年に米ニューヨーク市のマンハッタンで創業したコーチが日本に上陸したのは、21年前の1988年。当時はバブル景気の最中で、街にはグッチやルイ・ヴィトンといった欧州の高級ブランドのバッグを手にした女性たちがあふれていた。
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学習院大学経済学部教授。現在は経済学部長と学習院マネジメント・スクールのヘッド・マスター(校長)を兼務する。専門分野は価格マーケティングとセールス・プロモーション。1978年東京大学経済学部経済学科卒業、東燃入社。80年に退職し、一橋大学大学院商学研究科修士課程に進学。85年博士課程の単位取得後に退学して、同大学商学部助手に就任。学習院大学経済学部専任講師、同助教授を経て、92年から教授。2000年に経営学博士号を取得。主な著書に『マーケティング価格戦略』(有斐閣)、『日本一わかりやすい価格決定戦略』(明日香出版社)など







