「リーダーのための“新”武士道 伝説の外資トップがあなたのメンターになる!」

【第11話】「忙しい!」から解放される方法

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2009年8月4日(火)

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(80−35)×365×(24−7)=279,225

 この数式を翻訳すると――。現在35歳の人が80歳まで生きるとすると、「余命」はあと45年。45年に1年365日を掛けると1万6425日。さらに、この人が毎日7時間の睡眠をとっているとすると、24時間からその分を引いて17時間。先ほどの1万6425日に17時間を掛けると、27万9225時間。つまり、この人が80歳で天寿を全うするまでに目を開けて活動している時間は、残り約28万時間ということです。

人生の“残り時間”は何時間?

 28万時間という数字を見て、あなたはどう感じますか? 「まだまだこの先の人生は長いな」と思うでしょうか。それとも、「たったの28万時間!」と驚くでしょうか。

 例えば私などは、週末ごとに「もう金曜日か、1週間は早いなぁ」と感じます。あなたもそうだとすれば、あなたにとっての119時間(睡眠時間を7時間として、17時間×7日)は“あっという間”だということです。同じように、誕生日や年末を迎えるたびに「もう1年経ってしまったのか」としみじみ実感するのなら、6205時間(17時間×365日)もやはり“あっという間”なのです。

 人生の残り時間を長いと感じるか短いと感じるかは、ひとえに個々人の価値観の問題です。ただし、「自分に残された時間があとどのくらいあるのか」を常に頭の片隅に置きながら意識しておくことは、誰にとっても決して無駄なことではないと思います。

時間は決して取り戻せない

 ビジネスの世界で「時間」といえば、ヒト・モノ・カネと並んで経営目標達成のための重要な資源の1つです。ただし、時間というシロモノには、他の資源とは決定的に違う点があります。

 投資に失敗してカネを損しても、人に去られても、火災で工場が焼けてしまっても、情報ファイルを失っても、何らかの形で後日取り戻したり、修復したりすることは、程度の差こそあれ可能です。しかし、英語にも“Time flies like an arrow.(光陰矢のごとし)”という諺があるように、いったん弓から放たれた矢と失った時間は、二度と戻ってこないのです。

 世の中には、不合理、不公平、不平等の例がゴマンとあります。その限りにおいては、神様は決してフェアではない、と思わざるを得ません。

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著者プロフィール

新 将命(あたらし・まさみ)

新 将命国際ビジネスブレイン代表取締役社長
1936年東京生まれ。早稲田大学卒。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フイリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。2003年から住友商事などのアドバイザリー・ボードメンバーを務める。長年の経験と実績をベースに、国内外で「リーダー人財開発」の使命に取り組んでいる。
希薄な虚論や空論とは異なり、実際に役に立つ“実論”の提唱を眼目とした、独特の経営論・リーダーシップ論には定評がある。ユーモアあふれる独特の語り口は、経営幹部層や次世代リーダーの間で絶大な人気を誇る。近著『経営の教科書』(ダイヤモンド社)、『リーダーの教科書』(ランダムハウス講談社刊)は、現役経営者、若手リーダーの必読書となっている。



このコラムについて

リーダーのための“新”武士道 伝説の外資トップがあなたのメンターになる!

 当コラムでは、あなた自身が「できる・できた」リーダーになるために、さまざまな鍛錬を積んでいただきたいと思います。リーダーシップスキルを少しずつ磨いていくことで、「ウチの部下はどうして育たないのか」という冒頭の悩みに対する解決策も、おのずと見えてくることでしょう。
 部下の数が増えれば増えるほど、リーダーとしてのあなたの責任は重くなり、その分悩みも深くなります。ところが困ったことに、悩み多きあなたに有効なアドバイスをしてくれるメンターの数は、悩みの深さと反比例するように減ってしまうものです。
 私の願いは、ひとり孤独に悩みを抱えているあなたの声を聴き、双肩の重荷を少しでも軽くするお手伝いをすること。そして、あなたがより優れたリーダーとして活躍する姿を早くこの目で見ることです。ではさっそく次回から、リーダーシップについて一緒に考えていくことにしましょう。

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