(80−35)×365×(24−7)=279,225
この数式を翻訳すると――。現在35歳の人が80歳まで生きるとすると、「余命」はあと45年。45年に1年365日を掛けると1万6425日。さらに、この人が毎日7時間の睡眠をとっているとすると、24時間からその分を引いて17時間。先ほどの1万6425日に17時間を掛けると、27万9225時間。つまり、この人が80歳で天寿を全うするまでに目を開けて活動している時間は、残り約28万時間ということです。
人生の“残り時間”は何時間?
28万時間という数字を見て、あなたはどう感じますか? 「まだまだこの先の人生は長いな」と思うでしょうか。それとも、「たったの28万時間!」と驚くでしょうか。
例えば私などは、週末ごとに「もう金曜日か、1週間は早いなぁ」と感じます。あなたもそうだとすれば、あなたにとっての119時間(睡眠時間を7時間として、17時間×7日)は“あっという間”だということです。同じように、誕生日や年末を迎えるたびに「もう1年経ってしまったのか」としみじみ実感するのなら、6205時間(17時間×365日)もやはり“あっという間”なのです。
人生の残り時間を長いと感じるか短いと感じるかは、ひとえに個々人の価値観の問題です。ただし、「自分に残された時間があとどのくらいあるのか」を常に頭の片隅に置きながら意識しておくことは、誰にとっても決して無駄なことではないと思います。
時間は決して取り戻せない
ビジネスの世界で「時間」といえば、ヒト・モノ・カネと並んで経営目標達成のための重要な資源の1つです。ただし、時間というシロモノには、他の資源とは決定的に違う点があります。
投資に失敗してカネを損しても、人に去られても、火災で工場が焼けてしまっても、情報ファイルを失っても、何らかの形で後日取り戻したり、修復したりすることは、程度の差こそあれ可能です。しかし、英語にも“Time flies like an arrow.(光陰矢のごとし)”という諺があるように、いったん弓から放たれた矢と失った時間は、二度と戻ってこないのです。
世の中には、不合理、不公平、不平等の例がゴマンとあります。その限りにおいては、神様は決してフェアではない、と思わざるを得ません。
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国際ビジネスブレイン代表取締役社長







