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「自分転がし」の達人になろう!

仮説8:自分自身の観察眼を磨けば、他人にも仕事にも強くなる

  • 渋井 真帆,清野 由美

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2009年9月3日(木)

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清野 渋井さんの「ビジネス力」の原点、「他者視点」は、百貨店の化粧品フロアで香水を売ったこと、と前回うかがいました。今回はその経験を、もっと具体的に聞きたいです。

渋井 はい。香水の販売員は、店の前やエスカレーターの脇とかで、香水のサンプリングをしなきゃいけないんです。サンプルをお客様に渡すのですが、最初はやっぱりつらいんですね。

清野 そうでしょうね。私が客の場合を考えても、よほどの動機がないと受け取らないと思います。

渋井 受け取っていただけないと、こちらの人格が傷付くような気持ちにもなって。

清野 あ、想像するだけでつらいです。でも、渋井さんには、それを切り抜ける発想の転換があったんですよね。

心も貧乏な人が取る態度、お金持ちの対応

渋井 これはお客様にサンプルをもらっていただく仕事ではなく、人間観察の機会だ、と捉えてから、苦ではなくなりまして。香水とはどういう属性の人が、どういうもらい方をするのか、という「研究テーマ」を自分に設けて、それを実地で体験したら、将来すごく役に立つデータが、自分の中に蓄積するわけではないですか。

渋井 真帆(しぶい・まほ)
(株)マチュアライフ研究所 代表取締役社長
ビジネス書作家/ビジネスセミナー主宰
1994年立教大学経済学部経済学科卒業。都市銀行、専業主婦、百貨店販売、証券会社などを経て起業。企業向けの人材教育、販売コンサルティングの受託のほか、『女のたしなみ経済塾』『女のたしなみリーダー塾』などの経済・ビジネスセミナーを主宰。主な著書に『あなたを変える稼ぎ力養成講座 決算書読みこなし編』(ダイヤモンド社)『渋井真帆の日経新聞読みこなし隊』(日本経済新聞出版社)『仕事心の育て方』(小学館)などがある。
渋井真帆の公式サイト ~仕事も経済も楽しくなる! 自分の成長が嬉しくなる!!~

清野 属性というのは?

渋井 年齢とか、性別とか、あと服装の感じとか、所得とか、そういうものですね。

清野 「属性」というマーケティング的な用語を自分の中に設定することで、向き合い方は変わる、と。

渋井 はい。何かをやらされている、というのではなく、自分がそのことを通して何か得られる、と思えるようになるんですよ。人間は進化することでより幸せになれる存在なので、こういう発想をすると気持ちもすっきりして。

清野 そう切り替えたら面白くなりましたか。

渋井 面白かったです。

清野 例えばどんなことを発見したんですか。

渋井 人間の品格に関して学べましたね。とりあえず、もらわないにしても、比較的経済に余裕のありそうな方の方が、断り方が上手なんです。「ごめんなさい、いらないわ。でもお疲れさまね」って、ねぎらいまで言ってくれる方もいて。

清野 なるほど。それは男女問わず?

渋井 男性でも女性でも同じですね。逆に、ちょっと経済的に厳しそうですね、という方は、受け取らないどころか、私を傷付けるような言動を取ったりするんです。「邪魔だよ」とか、「香水なんか臭くて困るわよ」とか。

清野 言葉まで投げつけてくるんだ。

アベレージを知れば耐えやすくなる、続けやすくなる

渋井 そうなんです。だから、そういう傾向を肌で感じたときに、「自分は経済的に豊かになりたいから、そういうような方たちの典型的な態度や行動を、これからは真似していこう」と決めまして。

清野 今、渋井さんが受け取る側で、いらないときはどうしますか。

渋井 時間がないときは「ごめんなさい」と言って通り過ぎるか、エスカレーターなんかで配っていたら、「私はいらないけれども、お疲れさまです」とか言っています。振り返ってみると、プロセスと結果の関係を意識しながら観察できる、ものすごく貴重な機会でしたよ。

清野 まさしく「他者視点」を手に入れられた。そうなると、相手の攻略法が分かってくるとか?

渋井 そうとも言えますが、それより以前に、これは攻略法というよりは確率の問題なんですよ。

清野 へえ、ノウハウじゃないんだ。

渋井 サンプリングを繰り返すうちに、相手がもらってくれるアベレージが分かってくるんです。それが自覚できるようになると、取り組みにずいぶん余裕が出ます。

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