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天賦の才は使い切れ!

柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長、孫正義・ソフトバンク社長兼CEO

  • 田嶋 雅美

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2009年9月9日(水)

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 「田嶋さん、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長や、ソフトバンクの孫正義社長兼CEO(最高経営責任者)って、どう思います? 彼らを突き動かすエネルギーの源は、一体、何なのでしょうかね」。本連載担当編集者さんに茶飲み話で聞かれた。

 確かに・・・。メディアに叩かれようが、世間の風向きが悪かろうが、業界常識を打ち破り、時代を切り開いていく不屈のパワーはどこから湧き出て、いつから生まれたのだろうか。

 最近、カリスマ経営者が、否定的に書かれるビジネス書が多くなった。カリスマとは、広辞苑によれば「多くの人を心酔させる資質・能力。また、その持ち主」とある。言葉通りに受け取れば、決して悪いことではないはずだ。

 残念ながら、柳井氏、孫氏とは一緒に仕事をしたことがない。が、幸い、一緒に仕事した経験を持った人はたくさん知っている。

 よし! 今回は、最近、肩身の狭い思いをしがちなカリスマ経営者を分析してみよう。天賦の才を持った2人の経営者像を描き出すというエッセイに挑戦してみたい。これから先はあくまでも、田嶋の勝手な考察であるということを念頭において読み進めてほしい。

世界にあるのに、日本にないのはおかしい

 さて、数あるカリスマ経営者の中でも突出した存在の柳井氏と孫氏だが、共通点がいくつかある。

柳井正 ファーストリテイリング会長兼社長(写真:清水 盟貴)

 一番大きな共通点は、世界規模のスケール感である。企業規模が大きくなってからではなく、最初から当たり前のように、世界市場を見据えている。「世界にあって日本にないのはおかしい」。この言葉は、2人の共通の口癖と感じる。

 ビジネスモデルにしても商品にしても、世界にすでに存在するものを、先進的に日本に取り入れてきた姿勢は、つとに有名だ。そして、どんな困難があろうと、必ずやり遂げる。両社とも「激インパクト」なヒットコマーシャルを数々生み出しているが、本質的に「世界スケールの日本初」のメッセージが見て取れる。さらに、社会に対するアンチテーゼも同様で、「ここがおかしいよ、ニッポン」と、声高に、堂々とメディアに発信し続けている。

 カリスマ経営者の最大の魅力は、「スケールの大きさにある」と、ともに仕事をした人は口を揃える。自分には見えない、発想のできない先見性のあるビジネスを、信じられないスケールで熱く語ってくる。すると、「この人と一緒に夢を追いたい」「この人の夢を叶えてあげたい」と瞬時にほれ込んでしまうそうだ。

 フリースブームを巻き起こしたユニクロ成長期の立て役者で、現在はリヴァンプの代表パートナーである澤田貴司さんや玉塚元一さんも、カリスマ経営者の迫力にショックを受け、大企業をスピンアウトし、ユニクロに転職してしまった一員である。

 孫氏と一時期、パートナーシップを組んでいたベンチャー経営者は、「孫さんの魅力は、スケールがとてつもなくでかいことに尽きる。孫さんの夢に乗っかって、僕も大きくなりたかった」と語る。

コメント2件コメント/レビュー

私は、こういう人たちの下で働きたくはないなあ。しんどくて過労死しそう…(2009/09/09)

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いただいたコメント

私は、こういう人たちの下で働きたくはないなあ。しんどくて過労死しそう…(2009/09/09)

「世の中は弱者救済に流れがち」と言うが、それは間違い、弱者切り捨てをこれほどまでにやった例は、ついぞ見られない、その愚策に対する揺り戻しに過ぎない。つまり、現状において弱者救済は公平に見て妥当であり、世論は正しい。また、その弱者救済と孫さんの様な強者を競合させるの論調も間違い。強者を育成するのは公平さであって、強者礼参ではない。公平に評価するという意味で、弱者救済も強者の評価も、どちらも妥当なのだ。問題は、差別にまで肥大化した強者礼参と、それに基づく弱者切り捨てであり、弱者と強者を競合させる著者の一次元的な単純な発想そのものである。 (2009/09/09)

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