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アニメの突破口「30分のパイロット版」

制作者の卵を支援する「動画革命東京」の仕掛け人

  • 佐藤 紀泰

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2009年9月4日(金)

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 日本のアニメ業界にとって最大の課題は、優秀な若手が活躍する舞台がほとんどないということだ。テレビ局はマンガでヒットした作品ばかりを放映するから、若手がオリジナルの作品を制作、発表する機会がほとんどない。

 こうした業界の長年の状況を突き崩す動きが始まった。それは2006年から、コンテンツの企画会社であるシンク(東京・港区)が始めた制作者の卵の支援事業「動画革命東京」である。既に世界デビューが決まった作品も出ている。仕掛け人であるシンクの森祐治社長に聞いた。

(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)


 ―― シンクの「動画革命東京」プロジェクトは閉塞感が漂うアニメ業界でも新しい試みとも言えるものですね。

 森 動画革命東京のコンセプトはとにかく、日本の無名な制作者を発掘して、世界に送り出すということです。

 現在の日本ではなかなか芽が出ない。制作者が元気にならないと、コンテンツ大国なんて難しいでしょう。ただ、日本ではテレビ局でオリジナル作品を作れるわけではないのですから、世界に目を向けていくことが重要です。

30分の「パイロット版」で能力を見極める

 ―― アニメ制作で、若手などに投資をして、作品を作ってもらうファンドはこれまでもいろいろありましたが、ほとんど成功していませんね。

シンクのメンバー(後列右端が森祐治社長。後列中央がハヤシヒロミ氏、その左隣が竹内宏彰取締役)
(写真:清水盟貴、以下同)
画像のクリックで拡大表示

 森 その通りです。失敗する理由はいくらでもありますが、こっちから若手の制作者をしっかり支援しないといけません。その制作過程において、協力しないとだめです。

 うちには取締役の竹内(宏彰・取締役)ら経験豊富なプロデユーサーらがいるから、相談に乗れます。そして、大半のファンドはいきなり、数億円とかを出して、映画のような大作を作らせる。それではリスクもあるし、作る方も大変です。

 動画革命東京が特徴的なのは30分のパイロット版を作ることです。30分作品であれば、その制作者の能力も分かりますし、海外にも売り込みやすくなる。これは海外では一般的です。

 最初はほんの数分ぐらいの作品を作ってみてもらう。業界では「バイブル」と呼ばれています。それで海外のアニメ会社とかに見てもらう。

無名だとテレビ局のスポンサーも首を縦に振らない

 ―― すでに14作品を支援していますね。海外デビューが決まった作品もあるそうですが。

 森 アニメ制作会社のハヤシヒロミ氏のアニメ「プーキーズ」はすでに北米のアニメ制作大手であるクッキー・ジャー・エンターテイメント社がテレビシリーズ向けの制作に入っています。米国のハリウッドで作っています。

 そして、今年秋にフランスで開かれるコンテンツの世界的な見本市で発表され、具体的な放送局などが決まります。ハヤシさんも才能のある制作者でした。コンピューターグラフィクス(CG)技術を使った映像の制作では定評があります。

 ヒットアニメ「時をかける少女」のCG部分も担当していますしね。ですが、オリジナルな作品を作る機会はありません。才能があっても、難しい。無名だと、テレビ局のスポンサーも首を縦に振りませんから。

30分の作品に2000万円くらいを出す

 ―― シンクとしてはどのように収益を確保するのでしょうか。

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