• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

映画もアニメも、「マス商売」に明日はない

ネットを駆使して“個客”と直接つながれ

  • 佐藤 紀泰

バックナンバー

2009年9月8日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 国内のコンテンツ産業の有力コンサルティング会社、ヒューマンメディアの小野打恵(おのうち・めぐみ)社長は、ばら色の未来を語る政府とは逆に、コンテンツ産業の将来に警鐘を鳴らしてきた。インターネットへの対応を誤れば、国内のコンテンツ産業は成長どころか、雇用崩壊が起きかねないと指摘する。必要な戦略を小野打氏に聞いた。

(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)


 ―― 政府はコンテンツ産業を20兆円に拡大し、雇用のけん引役に育てる方針ですが、どのように見ていますか。

ヒューマンメディア社長・小野打恵氏
画像のクリックで拡大表示

 小野打 現在は様々な数字がありますが、コンテンツ産業の規模は13兆~15兆円ぐらいでしょう。これを少なくとも5兆円ぐらい拡大するというのが政府の目標です。はっきり言って相当難しい。無理でしょう。

 映画やアニメなどをDVDにして売るパッケージ販売にしても、テレビ放送にしても、カラオケやゲームセンターのような施設型サービスにしても、どれも大変です。

 少子化によって、市場は縮小していきますからね。テレビの地上波も顧客が減っている。政府も業界も、海外でもっと売り上げを増やす必要があると言っていますが、それは重要かもしれませんが、本質的なことではないのです。

 大量生産、大量消費というモデルが崩れているのです。インターネットの時代にはコンテンツは無料でほとんどが手に入るからです。

海外では実質の著作権料は5~7%

 ―― ネット時代のコンテンツ産業は、どのようなビジネスモデルが必要なのでしょうか。

 小野打 コンテンツをパッケージとして一方的に売りつけていくようなスタイルでは市場の縮小を食い止めることが難しい。DVDなどのパッケージの市場も半分とか、3分の1とかに減っていくでしょう。

 コンテンツだけでは難しいので、「循環型モデル」をいかに作っていくのかが課題です。

 オンラインゲーム業界のように、ユーザーを参加させて、一緒にやっていくようなものが1つのモデルになります。そして、もちろん海外を含めて、そういうモデルをいかに確立していくのか、という話になる。

 コンテンツの海外収入は6000億円ぐらいがいいところでしょう。ゲームソフトが成功しているぐらいで、ほかの業界はアニメもテレビ局も遅れている。現在は、アニメにしても海外に持っていくと翻訳料とかを引かれるので、著作権料が実質5~7%ぐらいになってしまう。

コメント4件コメント/レビュー

今公開中のアニメ映画で久しぶりに2回劇場に足を運んだ作品があります。個人的に80年代の「クラッシャージョウ」5回、90年代「おもいでぽろぽろ」3回に次ぐ記録です(笑)。日本でも良い作品は常にどこかで生まれているはずですが、数が少ないと思います。ネットで売るにしても、まずは良質の作品を創らなければ話になりません。そのためには制作費が平均10億くらいにならないと無理でしょう。一案ですが、今までの日本映画界の財産を活用してはどうでしょうか?黒澤作品とか小津作品とか、アニメなら「太陽の王子ホルス」以前の作品とか劇場で見たい過去の作品が沢山あるので、それを鑑賞料500円くらいで再ロードショウして資金を集めて、新作の制作費に回すのはどうでしょう?「カリオストロの城」をリバイバルで映画館で見た感動は忘れられません。TV画面では端が切れてしまうので迫力が半減してしまうのです。逆に「七人の侍」はほぼ真四角の画面なのでTVでは上下が切れて変な構図になるのです。今流行のデジタル・リマスターで見てみたい物です。(2009/09/08)

「ストップ!雇用崩壊」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

今公開中のアニメ映画で久しぶりに2回劇場に足を運んだ作品があります。個人的に80年代の「クラッシャージョウ」5回、90年代「おもいでぽろぽろ」3回に次ぐ記録です(笑)。日本でも良い作品は常にどこかで生まれているはずですが、数が少ないと思います。ネットで売るにしても、まずは良質の作品を創らなければ話になりません。そのためには制作費が平均10億くらいにならないと無理でしょう。一案ですが、今までの日本映画界の財産を活用してはどうでしょうか?黒澤作品とか小津作品とか、アニメなら「太陽の王子ホルス」以前の作品とか劇場で見たい過去の作品が沢山あるので、それを鑑賞料500円くらいで再ロードショウして資金を集めて、新作の制作費に回すのはどうでしょう?「カリオストロの城」をリバイバルで映画館で見た感動は忘れられません。TV画面では端が切れてしまうので迫力が半減してしまうのです。逆に「七人の侍」はほぼ真四角の画面なのでTVでは上下が切れて変な構図になるのです。今流行のデジタル・リマスターで見てみたい物です。(2009/09/08)

アニメもそうだが、著作権で稼ぐサービスにおいて、中国と韓国による不正なコンテンツの流れを徹底的に取り締まらせるべきでしょう。韓国はひどく、実質、堂々と不正流通を認めているのが現状です。この間、ファイナルファンタジー系の画像パクリでスクエアは2千万円の補償を勝ち取っていますが、実際にパクッた側は破産申告で何の影響も無く生活しています。まず、金額を大きく、日本並みに数億円。さらに徹底的に不正流通者と企業を潰すべきです。特に画像・映像共有サーバを提供している会社へは、訴訟ラッシュにて根絶させるべきと信じています。(2009/09/08)

 今の邦画はほとんどが誰も見ていないようなものが多いです。正直、邦画はシネコンほどの大きさでやる必要性が無いと思っているほどですから、今のまま邦画を支援しても意味が無いでしょう。 やるのであれば、世界へ打って出る作品を支援すべきでしょう。例えばもがりの森やおくりびとのような世界で高い評価を受けた作品を支援し、国内販売でも力を入れやすい状況を作り出してはいかがでしょうか。 海外から評価を受けても、テレビ局がバックアップしている作品は売れるが、それ以外は売れないという状況は改善されねばなりません。(2009/09/08)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

テスラのような会社と一緒にできないのなら、パナソニックはイノベーションを起こせないだろう。

津賀 一宏 パナソニック社長