• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

組織をつぶす上司「すさみの3原則」

企業研修に引っ張りだこ、元「カリスマ体育教師」の極意

  • 井上 健太郎

バックナンバー

2009年9月10日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 大阪市内の公立中学校教師として陸上競技部の指導と生活指導に手腕を発揮し、松虫中学校では7年間に13回、陸上日本一の選手を輩出した原田教育研究所(大阪市)代表取締役社長の原田隆史氏。「成功は技術である」との信念を築くに至った当時の経緯は『カリスマ体育教師の常勝教育』(日経BP社)などの著書に詳しい。

 原田氏が陸上日本一の選手を輩出した実績に注目する企業人も多い。2002~03年、ワタミ代表取締役会長・CEO(最高経営責任者)の渡邉美樹氏や、ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、独立したばかりの原田氏の存在を聞きつけるや社内の研修講師を依頼したという。

 「荒れた学校を立て直すのも、企業の組織を立て直すのも同じ。むしろ企業のほうが人事権などを振るいながら改革できる分、やりやすい」とさえ原田氏は言う。既に200社以上の研修にかかわったという原田氏に、企業変革を推進する目標達成術を聞いた。

 ―― 今までに研修でかかわった企業の数は。

 原田 270~280社くらいですね。かかわり方の形はいろいろです。リーマン・ショック以降、休みがないくらいに引き合いが増えて、しかも以前よりも真剣な依頼が多くなっています。

 例えば、ある証券会社からは「全社員を5グループに分けて、順に8時間研修を3日ずつ実施してほしい」といった依頼を受けました。1回限りではなくて、長期的にやりたいという話が圧倒的に多くなってきています。

「優しさ」と「厳しさ」で集団を分析

 ―― 研修先の企業を見るとき、どんな観察から始めるのですか。

原田 隆史(はらだ・たかし)氏
1960年大阪府生まれ。奈良教育大学卒。大阪市内の公立中学校に勤務して、陸上競技部の指導と生活指導に手腕を発揮。松虫中学校で7年間に13回、陸上日本一の選手を輩出。2003年より独立し、2008年に原田教育研究所を設立。著書は『カリスマ体育教師の常勝教育』(日経BP社)など (写真:宮田 昌彦、以下同)
画像のクリックで拡大表示

 原田 学校、企業を問わず、集団は4つのタイプに分類できます。分類の軸は、「優しさ」と「厳しさ」の両方があるかどうかです。両方とも揃った理想の集団が「満足型」。社員も働く人も上司もリーダーも含めて、すべて満足で結果パフォーマンスが出ているところです。

 厳しさに偏っているのが「他律型」。パフォーマンスは上がっているけれども、コミュニケーションが足りない、殺伐としている集団です。

 逆に、優しさに偏っているのが「なれ合い型」。外食とか女性の職場に多い。統制が取れておらず、遅刻、ため口、上司の悪口、サボリが多い。

 そして、なれ合い型はやがて、2~3人ずつの小さなグループに分裂しながら、優しさも厳しさもない「崩壊型」になります。僕がかつて教師をした学校は崩壊型でした。こういう崩壊型の集団を、満足型に変えてパフォーマンスを上げた経験を2つ持っているんです。

 その経験の中からつかんだ立て直しのロジックを、企業にも当てはまるかどうかやってみたら、有効でした。それどころか、教師をした時は人事権のような権力がない中で立て直したのに、企業は「お前、頑張らなかったら降格だ」とか「給料をやらない」とか、人事権と賃金という2つのナタを振るってもらいながら取り組めるので、企業のほうがやりやすいと思っています。まずは集団のタイプを見分けます。

校長先生の顧客は、職員か生徒か

 ―― なぜ「厳しさ」と「優しさ」のバランスを重視するのですか。

 原田 人というのは厳しさと優しさのバランスの中で育つんです。ルールやマナー、パフォーマンス性とコミュニケーションのバランスが取れているかどうか。

 厳しさとは、父性的、ルール、マナー、社会規範、就業規則などのことです。優しさとは、マザー・テレサのような、かかわり、コーチング、カウンセリングなどです。この2つがあるとパフォーマンスを生み出しながら、周りの人と助け合える、生き生きとした元気・やる気のある企業になります。

 タイプそれぞれによって処方せんが違います。この2つの軸で満足型の集団に変えることをまず覚えておいてください。次に、顧客を誰に設定して、その価値、ニーズが何かを明らかにします。
 
 顧客に対しての見方はいろいろあります。例えば、校長先生に顧客は誰かと質問すると、「職員だ」という先生と、「生徒だ」と言う先生がいます。どちらだと思ってマネジメントするかによって、何を求められているかという考え方も当然違ってきます。このときに、ニーズを頭だけで考えて想像してはいけません。

 ―― 顧客やニーズを的確に見極めるコツは?

コメント6

「イノベーターの眼」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック