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人の感情や物事の機微をつかめ!

松井忠三・良品計画会長、安部修仁・吉野家ホールディングス社長

  • 田嶋 雅美

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2009年9月16日(水)

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 私は、組織在籍の経験が乏しいせいか、昔から「スーパーサラリーパーソン」に憧れている。組織で揉まれた方は、自分にはない、研ぎ澄まされたビジネススキルと「絶妙なるバランス感覚」を持っているからだ。

 というわけで、「女心と秋の空」。前回、あれほど熱くカリスマの魅力を語ったくせに、今回のエッセイのターゲットは、サラリーマン時代を経て社長になられた、通称「サラリーパーソン社長」にロックオン!

松井忠三 良品計画会長(写真:北山 宏一)

 就任当時の下馬評は「一見、頼りなげな風情」だった(すみません!)が、無印ブランドを展開する良品計画を驚異のV字回復に導いた会長の松井忠三さん。ダメな時には、前向きにあがけ!で、少しだけ登場いただいた吉野家ホールディングスの安部修仁さん。組織で揉まれ育った2人の経営者を狙い撃ちにしよう。

 創業社長(オーナーならなおさら)と、継承者(サラリーパーソン出身ならなおさら)では、スタート時点でミッションが異なると私は思う。少々、乱暴にくくってしまうと、創業社長は「事業(企業)の成立」、継承者は「企業の継続発展」が第1ミッションだ。故に、創業社長には、独自性のある企画力やマーケットを開拓する推進力が、継承者には、企業発展の鍵である人の育成や(市場変化に応じた)改革力が求められる。

 松井さんと安部さんは、まさしく、後者の能力にウルトラ長けていると思っている。コンサルティング現場を通じて、私が感じたお2人の共通点は、2つある。

 社員のモチベーションを最大限重視する
 経営の要が「本質」と「改革」

 さて、エピソードを交えながら、そして、お2人の芸風(?)の違いを楽しみながら、書き進めてみよう。

現場徹底力は「やらされ感の払拭」から

 「トップダウンで再度、発信していただこう」。2004年当時、チームリーダーをしていた販売部販売オペレーション課課長の山本直幸さんと一緒に、私は松井さんに上申しに行った。

 今にして思うと、店舗オペレーション改革「スマートプロジェクト」の大きな分岐点だったように思う。実験店で成果を収め、いざ全店展開を始めた直後のことだったが、現場に妙な空気が蔓延していたのだ。

 「オペレーション改革に賛同はしても実施は後回し」という店長やSV(スーパーバイザー)が続出したのである。原因を手繰ると、販売部が「人時が減っても売場は良くなる」というデータをいくら見せても、商品部の責任者たちが本プロジェクトに懐疑的な態度を示していたことに起因していた。良品計画は、伝統的に商品部が強い。現場は敏感にその力関係を察したのだ。

 松井さんは、プロジェクトの悩みを黙ってお聞きになった後、「それでは、役員全員に全国の店舗に出向いてもらい、スマートプロジェクトの必要性を話してもらいましょう」とおっしゃった。経費も労力もかかる決断を瞬時にし、また、あまりに飄々(ひょうひょう)とおっしゃるので、勇んで行った私たちは、嬉しいより先に拍子抜けしてしまったほどである。

 結果から言うと、この決断は大成功であった。プロジェクトを大きな成果へと導いた。松井さんの名采配であったと思う。松井さんは、店舗の実態をチェックする、自らの言葉でプロジェクトの必要性を説く、エリアで懇親会を持って現場の悩みを聞くことを義務づけた。

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