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episode:26
「わたしたちはいったいいくらお金が使えるんですか」

  • 阿川 大樹

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2009年9月15日(火)

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前回までのあらすじ

12年ぶりに大日本鉄鋼に戻った旭山隆児(あさひやまりゅうじ)の新部署、第三企画室の出社禁止期間が明けた。風間麻美(かざまあさみ)と楠原弘毅(くすはらこうき)の話を元にビジネスモデルの検証を始めた3人。本社の意向を知らない麻美と弘毅は、野毛から大桟橋へと河岸を変えアフター5を満喫していた。

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 きゃあああっ。

 悲鳴が聞こえて目が覚めた。

 バスルームに駆け込む誰かの足音。

 目の前に見えたのは、フローリングの床、椅子の脚に車輪、紙くずが溢れそうなゴミ箱。

 ここはどこ? わたしは……、それはわかる。楠原弘毅だ。

 まもなく〈ここ〉もわかった。第三企画室のオフィス。デスクの下に頭を突っ込んで寝ていたらしい。

 消去法で悲鳴の主は風間さんだ。

 問題は彼女がなぜ叫んだか。

「なんだよお。オレが悪いみたいじゃないか」

 別の方向から近づいてきた足音と共に抗議の声がした。旭山さんだ。

 頭痛のする頭を吐き気に気をつけて守るようにそっと起きあがる。銀色のキャンプ用マットの上にパンツ一枚の自分。

「おはよう」

 ヤバイ。上からのぞき込まれて、弘毅はそこで跳ね起きた。

「何時ですか」

「7時45分」

「ああ、よかった」

 始業時間はまだだ。寝すごしたわけじゃない。

「ズボンぐらい履いたほうがいいぞ」

 まったく脱いだ記憶のないズボンが椅子の背もたれにかかっている。

「ちょっと酒臭いな」

 そういいながら旭山さんは窓を開ける。

「すいません。昨日、飲み過ぎて」

 その頃にはなんとか頭の整理がついていた。

 昨晩、大桟橋のバーで飲んでいたら、トイレに立とうとした風間さんが足首を捻って歩けなくなった。酔って足下があやしくなっていたせいで、カウンターの背の高い椅子から降り損なったのだ。

 自分が背負ってなんとか店を出たけれど、大桟橋から最寄り駅まで背負うことは到底できず、タクシーに乗った。

 問題はそこからだ。

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