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「海の廃棄物」が立派な収益源に

カツオの煮汁、カニの甲羅を活用した焼津水産

  • 星 良孝

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2009年9月17日(木)

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 バイオは、医薬や食品、農業、環境など、広い産業に応用できるところが特長だ。中でも、食品分野での期待は高い。顕著な成果を上げる企業の1つが、魚介類系調味料素材メーカーの焼津水産化学工業だ。

 2009年9月1日、カツオやマグロの煮汁から抽出した「アンセリン」を配合する新製品が、大正製薬、日本ミルクコミュニティ、日清ファルマから発売された。このアンセリンの製造元である焼津水産は、水産不況の中でも8年間で従業員を500人まで倍増させた異色企業である。

 その原動力は、廃棄物として処理するはずだったカツオやマグロの煮汁、あるいはカニの甲羅を「健康素材」に転換するバイオ技術の研究だ。坂井和男社長から焼津水産の応用領域としてのバイオへの期待を聞いた。

(聞き手は星良孝)

 ―― 焼津水産は2009年3月期、経済危機、原料高の中で増収増益を記録した。連結売上高は前期比7.6%増の200億円、営業利益は18%増の10億円である。カツオやマグロの煮汁、あるいはカニの甲羅をうまく健康素材に変えて、収益を上げている。

焼津水産化学工業の坂井和男社長
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 坂井 研究開発型の企業を志向していくと、基礎研究の手段の1つとしてバイオは必ず入ってくるというのが実感だ。

 バイオというと、「創薬」という手の届きにくいものを想像しがちだが、実際にはもっと広義にとらえるべきだ。それこそ、どんな分野の企業であっても、バイオとのかかわりはあるから、応用する方法を模索すべきだと思う。

 当社のように加工食品の研究開発を進める上でも、「生体調整機能」を突き詰めていくのは立派なバイオの研究だ。そうして見ていくと、バイオは非常に裾野の広い技術だと分かる。

成長の限界に突き当たったが

 ―― バイオは生物をテーマにした科学であり、あらゆる天然物を事業対象に変えられる可能性を有している。焼津水産はどういったアプローチを取ってきたのか。

 坂井 当社はカツオ風味の調味料を主力製品としてきたが、1990年代には成長の限界に突き当たっていた。その限界を超えられたのは、海洋資源を研究対象とした「味の開発」を進め、調味料を作り出しただけではない。生体調整機能の開発も並行して進めたからだった。

 着目したのが、廃棄物として処理されていたカツオやマグロの煮汁、あるいはカニやエビの甲羅だった。天然調味料を生産する時に出てくる「かす」で、今までは処理に困っていた。

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