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【第14話】肥える転職、痩せる転職

2009年9月29日(火)

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 「新さんは、何回も転職をご経験されているんですね」。時々、私の略歴をご覧になった方からそう言われることがあります。

 確かに私は、新卒で入社したシェル石油(現・昭和シェル石油)に10年間勤務した後、日本コカ・コーラ(10年)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(12年)、その後は4年刻みでグローバル企業を3社経験しました。独立して経営アドバイザーを生業とするようになるまでに、実に5回の転職を経験したことになります。

 私が会社勤めをしていた頃は、まだ今のように転職が一般的でない時代でした。にもかかわらず会社を5度も変わっているのですから、よほどの“転職好き”と思われるかもしれません。

 しかし、さにあらず。若いビジネスマンから「キャリアのことで悩んでいるのですが、やはり思い切って転職した方がいいでしょうか?」などという相談を受けることもあるのですが、そんな時、私はよくこんなふうに答えます。「一概には言い切れませんが、できることなら辞めるのを止めておきなさい」。

「転職=脱臼」論

 私が「転職はおよしなさい」と申し上げるのは、多くの場合、現在働いている会社ではうだつが上がらないため、外に逃避する場所を求めるという“逃げの転職”をしようとしているケースです。

 少しばかりの収入アップにつられて転職したものの、仕事の内容ややりがいは縮小してしまった。人間関係がうまくいかずに転職したが、新しい職場でも同じようにやはり人間関係でストレスを抱え込むハメに陥ってしまった…。通常、A社でダメな人はB社に移っても同じことの繰り返しで、うまく事が運ばないケースが多いのです。

 転職は“脱臼”と同じで、一度外れると癖になる危険があります。時々、履歴書の欄からはみ出すくらい多くの会社を転々としている人を見かけますが、そこまで極端でなくても、2~3年のサイクルで転職を繰り返しているという人は、あなたの周りにもいるかもしれません。

 会社から会社へ転々と移る人のことを、英語では「ジョブ・ホッパー(Job Hopper)」と呼びます。日本と比べてはるかに転職が日常化している米国でも、ジョブ・ホッパーという言葉はネガティブな意味で使われます。

 では、短期間で転職を繰り返すことの何が問題なのか?

 「転石」に苔が生えないのと同様、「転籍」ばかりしていると苔が生えない、つまり、仕事上の専門スキルがいつまで経っても身につかない、ということです。私はこの類の転職を「痩せる転職」と呼んでいます。

 会社を移るたびに自分のキャリアが痩せ細ってしまうのは困りものです。したがって、「どうも今の会社とは合わない」という気がした場合でも、最低5年くらいはドッシリと腰を据えて頑張ってみるくらいの忍耐力が必要です。

肥える転職

 人には転職を勧めないのに、私自身は5度も会社を変わっていることに疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「なぜ新さんは5度も会社を移ったのですか?」という問いに対する私の答えは極めて簡潔で、「自己実現を図るため」の一言に尽きます。

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