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第2話「新たな秩序の先陣を行くのは、言うまでもない日本だよ」

2009年9月30日(水)

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これまでのあらすじ

 主人公の団達也は、中堅電子部品会社、ジェピーの経営部長、そしてCFOとして会社の再建に奔走した。経理課長の細谷真理は、達也の右腕だった。

 ジェピーはアメリカの大手電子部品会社、UEPCの傘下に入ることが決まり、達也はジェピーを辞め、真理とともに新しい会社を立ち上げることを関係者の前で宣言した。

 一方、再建前のジェピーで数々の不正会計を明るみに出した公認会計士の西郷幸太は、日野原工業創業者の日野原五郎に「会社を安楽死させてほしい」と頼まれ、困惑していた。日野原工業は、自動車の電子部品を作る会社だったが、新工場を建設した途端に経済危機に襲われ、経営が行き詰まっていたのだった。

 飯田橋にある狭いビルに事務所を構えて3カ月が経った。達也は相変わらず筋トレと読書に没頭していた。

 達也は千駄木のアパートから、そして真理は北千住の実家から、ここまで通うのだが、開店休業状態なのだ。だが、達也は仕事を探そうともしない。特に焦っているわけでもない。そんな達也を見て、真理は呆れるというより心配になっていた。そこで、ついつい「仕事をしなくていいんですか…」と言ってしまうのだ。だが達也は「もう少し充電したい」と繰り返すだけだった。

 達也が充電したいというのにはわけがあった。ふみの遺言書を公開した席で、関係者に対して「会社を立ち上げたいんです」と宣言したものの、いざ会社を辞めてみると、自分は何をしたいのか、分からなくなってしまったのだ。

 ジェピーに籍を置いていた頃は、解決すべき課題はいくらでもあった。戦う敵もいた。おまけに、週に2日の休みがあり、月末になれば自動的に給与が振り込まれた。

 達也は、自分の会社を持とうと考えた理由を、改めて考えてみた。理由は簡単に見つかった。命がけで仕事をしたいと思ったからだ。ジェピーで働いていた頃も命がけだった。しかし、それは比喩としての命がけであり、実際に仕事に人生をかけていたわけではなかった。正直なところ、次のステージの仕事のキャリアパス程度としか考えてはいなかった。

 だが、自分で会社を経営するというのは、成功したら獲得した富を独り占めにする代わりに、失敗したら一文無しになるということだ。仕事が大変だからといって、そこから逃げ出すことはできない。

 達也が見てきた創業社長の共通点は、決してあきらめないことだ。いたって楽観的なのだ。かといって、危機が迫れば超人的な働きで乗り越える術を心得ていた。誰から教わったというのではなく、本能的に最良の手を打てるのだ。

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「第2話「新たな秩序の先陣を行くのは、言うまでもない日本だよ」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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