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食の素人がSCMで顧客と農家結ぶ
安心・安全の高級野菜に絞り黒字化

オイシックス(ネットを使った有機野菜などの食品宅配)

  • 川又 英紀

バックナンバー

2009年10月14日(水)

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価格がスーパーの1.5倍はする有機野菜の販売業者オイシックスが成長している。
自前のシステムと物流センターで、食への関心が高い消費者と生産農家を直結。
「作り手が自分の子供に食べさせられる食材」だけを届けるサービスを確立した。
創業8年で購入者は32万人を超え、客単価が5150円の食品宅配事業に育った。(敬称略)

<日経情報ストラテジー 2008年6月号掲載>

プロジェクトの概要

 無農薬や減農薬で栽培した野菜や果物、さらには独自の安全基準を満たす牛乳や卵、肉、魚などの商品だけを厳選してインターネットで販売するベンチャー企業のオイシックス(東京・品川)は、2000年6月に産声を上げた。時はネットバブルの崩壊直後であり、オイシックスは資金繰りに苦労しながらも、在庫管理や輸送が難しい有機野菜の販売を開始した。これといったコネも無しに直接取引できる農家を探して産地を回り、ゼロから仕入れ先を開拓。創業2年目には物流業務を委託していた企業が経営破たんして、1週間でセンターを移設せざるを得なくなるという苦労も経験した。その後は食の安心・安全に対する消費者の関心の高まりに後押しされて業績が拡大。5年目には単年度黒字に漕ぎ着け、7年目には累積損失を一掃。8年目の2008年3月期は売上高が46億円に達する見込みで、経営は安定軌道に乗った。

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 1月30日、衝撃的なニュースが日本列島を駆け巡った。中国製の冷凍ギョーザを食べた人が吐き気やめまいの中毒症状を訴え、重大な健康被害が出たというのだ。その後の調査でこのギョーザからは猛毒の農薬が検出され、販売元であるジェイティフーズ(東京・品川)は商品の自主回収を余儀なくされた。騒ぎはそれだけにとどまらず、消費者は中国製の食材全般に不信感を募らせている。

 そうしたなかで、逆に主婦たちの間で注目を集め出した企業がある。ベンチャー企業のオイシックスだ。同社は無農薬や減農薬で栽培した野菜や果物をインターネットで販売するサービス「Oisix(おいしっくす)」で業績を伸ばしている。

 バナナやグレープフルーツなど国内だけの調達が難しい一部の商品を除けば、取り扱う野菜や果物の95%は国産が占める。商品はすべて、独自の安全基準を満たしたものばかりである。

 具体的には、野菜と果物は生産農家が分かるものだけを販売し、ネット上では産地はもちろん、生産者の名前や顔写真も掲載。無農薬無化学肥料栽培であれば「薬無化無」、減農薬減化学肥料栽培なら「薬減化減」といった具合に自社の安全基準のどのレベルかまで書き添える。加工食品については、オイシックスが組織した学識経験者と主婦の合計6人から成る「食質監査委員会」が新商品候補を試食しつつ、開示情報にウソがないかをチェックする。オイシックスは栽培情報が明確か、第三者の食質監査を通過した商品しか扱わない。

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