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あなたは“信じ”、そして“裏切られ”…

「心の距離感」を縮め、職場で周りとの信頼関係を築く

2009年10月8日(木)

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 「これで本当にいいのかな」と不安になることがある。

 「それでいいんだよ」と誰かに背中を押してもらいたいし、「ここの部分はこう考えたほうがいいんじゃないかな」とアドバイスしてほしい。そんな信頼できる人が身近にいてほしい。

 でも、“期待”に反して、「きっとこうしてくれる」「絶対にこんなことはしないはずだ」といった信頼の裏に存在する言動を相手がとった時、私たちはかなりのショックを受ける。衝撃のあまり、立ち直れなくなりそうになることもある。特に“信頼”が大きければ大きいほど、その衝撃は大きい。

 しかも、「裏切られた。はい、終わり」などと、簡単に相手との関係を終わらせることは難しい。もう一度信じてみようか、などとどこかで思う。時には、終わらせたくても終わらせられないような状況もあるかもしれない。

 いずれにしても、多大な、そして多分無駄であろうエネルギーを費やしながら、信頼関係に傷がついた相手との関係性を続けることになる。

 たとえば、夫の浮気で夫婦の信頼関係が崩れてしまったと仮定しよう。
 妻は夫が“本当”に仕事で遅くなっただけ、“本当”に仕事で休日出勤しただけなのに、「もしかして…」「まさか…」と、疑惑のまなざしを向けるようになる。あるいは、携帯をチェックし、女からの履歴がないかを確認する。

 もしそこに女性からのメールがあれば、“ただの”仕事の連絡事項しか書いてないものであれ、「やっぱり浮気だ」と、再び疑いをもつ。“信頼”があれば「いってらっしゃい」の一言で休日出勤する夫を送りだせるのに、会社に電話をかけて確認し、“ただの”メールを手掛かりに、相手を問い詰めたりするようになる。

 信頼が壊れると、それまで必要のなかった行動が相手との関わりに生まれ、莫大なエネルギーが奪われる。そんな状態が続くと、時には自分の仕事に集中できなくなることだってある。

「私、人のことは絶対に信頼しません」

 私にも経験がある(といっても浮気話ではなく、仕事のパートナーの裏切りだが…)。

 自分で言うのもなんだが、私はどちらかと言えば、人を信用しやすい。最初に「この人、胡散臭い」と感じない限り、たいていの人のことは信頼する。特に一緒に仕事をする場合は、その傾向が強い。

 だから、私はその相手も信頼した。包み隠さずいろいろ話をしたし、意見も言った。相手の言うことも素直に聞いたし、一緒に仕事をすることで、ある種の満足感も感じていた。一緒にひとつのことに向かっていこうというコンセンサスは十分とれている、と信じていた。

 ところが、いくつかの細かい出来事を通じて、彼が「やる」と言っていたことを少しもやっていなかったり、協働作業を軽んじていることを知った。正確に言えば、私の期待するような行動を彼はとっていなかったことが発覚し、信頼に傷がついたのだ。

 その結果、私は彼とのすべての仕事に彼の上司の立ち会いを求めるようになり、すべてのことについて文書で提出してほしいと求めた。はっきり言って、こんな手間は相手にとっても自分にとっても面倒だ。でも、自分の仕事に集中したいがために、信頼している時には必要なかった労力を自分だけでなく、他人にも求めるようになってしまったのだ。

コメント7件コメント/レビュー

出だしは興味深い内容でしたが、結論が「心の距離感を縮めることから始めよう」、では弱い気がしました。裏切られた相手にそれでも向き合わなくてはいけない時には?という最初に提示されたテーマから外れ、全てを信じられなくなった若い女の子の悩みカウンセリングのような安易な結論になってしまって残念です。仕事を深めるほど「裏切り」に対処する場面も出てきます。仕事に関わらずかもしれません。「裏切り」の場面に対するより深い関わりについて、また執筆があればと期待します。(2009/10/09)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「あなたは“信じ”、そして“裏切られ”…」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

出だしは興味深い内容でしたが、結論が「心の距離感を縮めることから始めよう」、では弱い気がしました。裏切られた相手にそれでも向き合わなくてはいけない時には?という最初に提示されたテーマから外れ、全てを信じられなくなった若い女の子の悩みカウンセリングのような安易な結論になってしまって残念です。仕事を深めるほど「裏切り」に対処する場面も出てきます。仕事に関わらずかもしれません。「裏切り」の場面に対するより深い関わりについて、また執筆があればと期待します。(2009/10/09)

信者はいませんが自称教祖の私は「信じる者は騙される。」と説いています。昔、安達祐実が子役で出演していた「家なき子」での誰かの台詞、『「俺を信じろ」という奴を信じるな。』は、当時も今も、正論だと思っています。信用とは過去の言動から醸し出すものであって、自分から申し入れるものではありません(詐欺師はその両方の努力を怠りませんが。)。同じ理由から、私は「初めて見た人を信じる」という人は信用できません。「信じたい」と「信じる」は別物です。悪質訪問販売の一つにリフォーム詐欺がありますが、被害者に同情の余地を感じることはありますが同情する気になれないのです。加害者を責める気はありますが、逆に「上手いことやったな」と羨むような僻むような思いさえ抱きます。もっとも、そういう精神構造のおかげで、その手の被害には一切遭わずに済んでいます。最後にもう一つドラマの台詞を。怨み屋本舗2での教祖の台詞、『「信者」と書いて「儲ける」と読むのよ。』は加害者の本音です。信じたゆえに、騙されたことさえ把握できない詐欺被害者が後を絶たないのです。(2009/10/09)

我々”サラリーマン”が、仕事上同僚から信頼される方法は一つ、「結果を出す事」です。筆者の言う心の距離を縮めても、結果を出せない人間は信頼できません。(人間関係構築には有効ですが・・・)相手に命を託す様な職場で働いている人であればなおさらです。一方で、信頼しようがされようが、そんな事はどうでも良いという状況があるというのも事実です。上層の人間の搾取の為に導入したとしか思えない”成果主義”制度の導入により、和を重んじてきた日本人の働き方が否定される中、子供を育て、より豊かに生活していくには、同僚より先んじた結果を残す必要がある。かつてのように、皆が右肩上がりに給与が伸びていくのなら、他人のミスも許せる余裕はあったでしょう。しかし短期で結果を出さなくてはならないため、”自己防衛”や”他人に厳しい”人格(会社において)が形成され、多くのサラリーマンは大なり小なり心を病み、苦しんでいるのです。信頼関係だ人間関係だと論じたいのであれば、極端な話ですが信頼関係を不要にした人事評価制度の歪みにも触れるべきだと思う。薄い現場体験をちりばめ語られる”理想論””べき論”では、我々サラリーマンの心に響かないのです。まぁ、信頼されるには「自分がされたくない事をしない」、またそういう人を信頼すれば良いだけの話です。。。(2009/10/08)

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栗山 年弘 アルプス電気社長