• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

シカゴ惨敗が意味すること

オリンピック招致・熾烈な戦いの舞台裏(下)

2009年10月8日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 10月2日にデンマークのコペンハーゲンで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2016年に開催される第31回オリンピックがリオデジャネイロ(ブラジル)で実施されることが決まりました。 

 前回のコラムでもご紹介したBidIndexでは、最終投票の4日前に最新のスコアが発表されていたのですが、それによるとオバマ大統領のIOC総会への出席が明らかになったことにより、シカゴがスコアを上げてリオとの一騎打ちの様相を呈していました。

画像のクリックで拡大表示

 ところが、ふたを開けてみると、有力候補のシカゴが、投票第1ラウンドでまさかの落選となりました。逆に、最初に落選すると見られていたマドリードが最後まで残ったことも、意外な展開でした。

 今回のコラムでは、2016年オリンピック招致活動や開催地決定投票を振り返り、そのプロセスを通じて垣間見られたオリンピックの変化の兆しを見てみることにします。

浮動票を確実に取り込んだリオ

 今回の投票での票の動きを振り返ってみます。

2016年夏季オリンピック開催都市決定投票

都市 投票結果
第1回 第2回 第3回
リオデジャネイロ 26 46(+20) 66(+20)
マドリード 28 29(+1) 32(+3)
東京 22 20(-2)  
シカゴ 18    
注)青の網掛けは最多得票、赤は最少得票(落選)、カッコ内は票の増減
出所:GamesBids.com

 上表を見ると分かるように、第1ラウンドで最多得票(28票)を獲得したのは意外にもマドリードでした。予想以上に健闘した背景には、IOC総会当日、4都市最後となったマドリードの演説でサマランチ前IOC会長が「私は89歳になる。先は長くない。どうか2016年オリンピック開催の名誉を与えて欲しい」と訴えたことで同情票が集まったとの見方もあります(マドリードはサマランチ元IOC会長のお膝元)。

 第1ラウンド2位はリオの26票、次いで東京が22票で、18票と最少得票だったシカゴが落選しました。つまり、この時点でリオと東京の差はわずか4票だったわけです。

 しかし、第2ラウンド以降を見てみると、浮動票がほとんどすべてリオに流れていることが分かります。決選投票では、リオは第1ラウンドから40票も得票数を増やしていますが、マドリードはわずか4票増やしただけでした。残念ながら第2ラウンドで落選した東京は、逆に票を2つ減らしていました。

 つまり、リオの勝因は、落選した都市を推していたIOC委員の浮動票を確実にモノにした点にあると言えます。

コメント8

「鈴木友也の「米国スポーツビジネス最前線」」のバックナンバー

一覧

「シカゴ惨敗が意味すること」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック