「鈴木義幸のリーダーシップは磨くもの、磨けるもの」

「正論よりも、正直さが人を安心させるんじゃないでしょうか」

【コーチ対談】中竹“面談王”竜二・早大ラグビー部監督を解剖する(後編)

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2009年11月26日(木)

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 数々のエグゼクティブ・コーチングを手がけてきた鈴木義幸氏が、早稲田大学ラグビー蹴球部監督の中竹竜二氏に訊くリーダーシップ論。前編では、挑戦と失敗が「自分らしさ」の発掘と発揮に欠かせないという話だった。

 ラグビー部の主将や監督など、リーダーとして重職に就く中竹氏だが、本人は別段やりたくてリーダー役を買っているわけではないと言う。

 そんな中竹氏がなぜリーダーに選ばれたのか。後編では、主将就任時の同期との約束から、現在の監督としての選手の本音の引き出し方まで話が展開する。

前編から読む)

鈴木:2005年、早稲田大学ラグビー蹴球部の前監督だった清宮克幸さんが後任の監督として中竹さんを選びました。それ以前のお二人の接点は?

中竹:ほとんどなかったです。私の現役選手時代、試合で何度かお目にかかったのと、三菱総研で働いているときにお会いしたぐらい。

鈴木:その程度の間柄だったのに、清宮さんは中竹さんを指名した。中竹さんはこのことをどう考えているのですか?

中竹竜二氏(写真:佐藤 類 以下同)

中竹:理屈があって選んだというものではない気がします。天才の直観ですよ。

鈴木:直観とは具体的に?

中竹:清宮さんの監督を選ぶ視点には「世代を巻き込む力があるかどうか」があると聞きました。あえて言えば、その点を評価されたのでしょう。

 選手が現役を引退してOBになると、たいていは部から遠ざかるんです。とくに、全国選手権で日本一の座につけなかった代は、ステータスがあまりないので部に行きづらい。

 私の現役時代は、13年間も優勝から遠ざかっている最中でした。でも、勝っても負けてもOBは堂々とすべきだと思っていました。なので、私たちの同期は引退後もグラウンドに顔を出して、現役をサポートしました。そういう流れから、各世代を巻き込む形で、2000年に早稲田ラグビー部を中心に「タマリバクラブ」というクラブチームができたのです。

 私たちの代は、弱い時代の中でも一本筋が通っていたと評価してもらえています。

先頭に立たないリーダー像

鈴木義幸氏

鈴木:中竹さんはその代の主将でした。主将選出のとき、同期の選手たちは「中竹が主将でなければ」と言ったそうですね。まず、当時はどのような状況だったのですか?

中竹:そのときの監督は仕事を別にもっていて、週末に練習を見にくる程度でした。だから、学生が主体でした。

 もし専業の監督がいれば、他の人が主将に選ばれていたんですよ。でもそうではなかった。学生主体の部では、主将によるマネジメント、つまりキャプテンシーが組織にとても影響するんです。

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著者プロフィール

鈴木 義幸(すずき・よしゆき)

鈴木 義幸 株式会社コーチ・エィ 取締役社長
慶應義塾大学文学部卒。(株)マッキャンエリクソン博報堂にメディアプランナーとして勤務後、渡米。ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了。帰国後、コーチ・トゥエンティワンの設立に参画。延べ200社以上の企業において管理職を対象とするコーチング研修を行う。また200人を超える経営者、管理職のマンツーマンコーチングを実施。企業におけるコーチング・カルチャーの構築を手がける。著書に『職場スイッチ』(ダイヤモンド社)、『リーダーが身につけたい25のこと』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ほめる技術』(実業出版)、『プレゼンスマネジメント』(日経BP)、『決断の法則「これをやる!」』(講談社)、『セルフトーク・マネジメントのすすめ』(日本実業出版社)など。



このコラムについて

鈴木義幸のリーダーシップは磨くもの、磨けるもの

「リーダーシップ」は、特別な一部の人のみに宿るものではなく、全ての人の中にあるものです。1人では実現できない何かを実現したいと思い、他者に働きかけ、協力を仰ぎ、その実現を目指す力こそがリーダーシップなのですから。

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