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「病気は隠さず自慢せよ」
~あえていま、韓国企業に学べ

  • 常盤 文克

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2009年11月26日(木)

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 かつて韓国経済といえば、「日本に追いつけ、追い越せ」が合い言葉でした。日本でも韓国製品は、1980年代には「安かろう悪かろう」の代名詞とされていました。ところが、今では状況は大きく変わっています。今年10月初旬に韓国・ソウルとテジョン(大田)を訪れて、その変わり様を痛感させられたのです。

 企業の経営者や大学の先生、政府の出先機関の人たちに会って感じたのは、もはや日本を見る目はかつてのように熱っぽくはない、という事実です。既に彼らは技術に自信を持ち、日本に近づいているとの自負を持っています。事実、サムスン電子のデジタル家電は世界市場を席巻し、ソニーには合弁事業の一環として液晶パネルを供給しています。LG電子やヒュンダイ(現代)自動車も世界で存在感を増しています。こうした現実が、韓国企業の自信につながっていることを、ひしひしと感じます。

 また、韓国の大企業は、リーマンショック後の業績がV字回復を遂げています。ウォン安の進行も追い風でしたが、これからのビジネスで大きなカギを握るのは、世界市場を開拓する攻めの姿勢です。世界展開を進めてきた日本企業の多くは、これまで得意とする高付加価値な製品を売ることに力を入れてきました。

 一方、韓国企業は新興国の中所得者層や、先進国の低所得者層といったボリュームゾーンをターゲットにしています。このボリュームゾーンの消費者は、現段階で世界に9億人いると言われています。そこで韓国企業は、日本に負けない勢いで彼らなりの製品展開を進めています。この分野では強気の韓国、弱腰の日本という印象は否めません。

「我々の製品は日本製より安く、中国製より高品質だ」

 韓国企業の勢いを示すこんな話があります。サンドイッチ現象という言葉をご存じでしょうか。モノ作りの世界では、最先端の技術で強みを持つ日本メーカーと、安価な製品を大量生産する中国メーカーが存在感が示しています。その中間に、韓国企業はサンドイッチのように挟まれてしまっている、という意味です。

 その点を韓国企業の人に指摘したところ、彼らはまったく意に介さない様子でした。それどころか、「自分たちは“逆サンドイッチ”で攻めていく」と、胸を張って言うのです。その意味を聞いてみると、彼らはこう説明します。自分たちの製品は中国製より性能がよく、品質も信頼性も高い。価格では日本製よりも安く、現地の人たちには買いやすい。だから、技術でも価格でも世界市場のボリュームゾーンで勝てる。日本と中国に挟まれているのではなく、自分たちが両方を挟むんだ──というわけです。

 彼らがここまで海外市場の開拓にこだわるのは、韓国は国土が狭く、その割に人口が多いので、企業にとって輸出こそが生命線だからです。韓国の人口は約4800万人で、面積は日本の4分の1強にすぎません。GDPの46%を輸出に依存しています。世界のボリュームゾーンに目を向けて、逆サンドイッチで攻めていくのが至上命題なのです。

 だからこそ韓国企業は、ビジネスを行動に移すタイミングも、実行するスピードも速い。危機に直面した後の立ち直りも、日本と比べて格段に素早いと感じます。

 例えば、海外市場を開拓する姿勢です。

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