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静かなブームの裏で進む担い手の減少

誰が「和文化」守り、楽しむのか

  • 上山 信一,山高 一雄,ハイ 明恵

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2009年12月2日(水)

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 神奈川県川崎市の公共施設、一般にも広く貸し出されているこの茶室に毎月1回のペースで集まってくる6人の女性たちがいる。彼女たちは名づけて「先生難民」だ。全員が、数年から10年以上「裏千家」でお茶をいそしんできた。ところが、昨年6月、自分たちの先生が高齢を理由に引退してしまった。次の師匠が見つからず、自主的にお茶会を催すことになった。

 主催者の石塚晶子さんは、小学館が発行している和文化を中心としたライフスタイル月刊誌「和樂」の編集幹部でもある。「先生が引退しても次の先生が見つからず困っている難民が増えているようだ。運よく次の先生が見つかってもその人も高齢というケースも少なくない」という。「和」文化の象徴でもある茶道が象徴するのは、指導者の高齢化による担い手の減少だ。

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 このところのヒット商品では、一見「和」がブームである。緑茶や「和スイーツ」など日常生活の中でも和のテイストの商品が溢れる。ホテルなどでも和風の装いの部屋が人気を集める。「和」文化ブームは国内だけではない。米国ではスシや緑茶がブームだし、古い例ではアロハシャツがある。これはハワイ移民の日本人が日本の着物を子供用のシャツに仕立て直したことに由来する。

 しかし、ブームになっている「和文化」は実はホンモノの「和文化」ではない。あくまで「和風」でしかない。華道、茶道、和菓子、琴、柔道、剣道、書道など日本の伝統文化は衰退の一途をたどっている。今回は「和文化」の産業モデルの再構築を考える。

書道や剣道は小中学校で習うのに、沈む「和」産業

 「和文化」の全体を市場として捉えたデータは見当たらない。だが和文化関連のおけいこ事、趣味の市場の規模はわかる。例えば、茶華道は約1870億円、書道が約800億円、邦楽が約820億円である。(日本生産性本部『レジャー白書2006』)

 参加人数は減少しつつある。例えば囲碁、将棋、武道、邦楽、書道、お茶、お花、おどりなどの参加人数は1998年から2006年の8年間におよそ20%も減少した。(同)

 和文化の産業としての実力をビジネスモデルの視点から評価してみよう。

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