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「コールド」から脱する3つの仕分け作戦

【課題編】自惚自縛型コールド・ジャパン

  • 細山 和由,黒澤 俊介

バックナンバー

2009年12月17日(木)

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 冷え切ってしまったニッポンの突破口探しを狙って、「COLD」なニッポンの現状を最新の事例やケース=症例を豊富に取り上げながら理論的な切り口で分析、「COLD JAPAN」脱却と新たな成長のための〈処方箋〉の提言をめざした新シリーズ。11月のアクセスランキング上位にもランクインしており、注目を集めている。

 連載はいよいよ最終ラウンド、具体的にどうすれば「COLD」を抜け出せるのかまとめていく。国内市場の凋落を前に気分新たにこれからの成長を模索している企業の経営幹部やキーパーソンの方々のヒントになれば望外の喜びである。

 「この筆者は美学が無い」

 第7回掲載早々に頂戴したコメントで、筆者の心は折れました・・・。

 美学・・・その夜、筆者は研究会のメンバーとかなり真剣に話し込みました。で、気になり出すと、他にもこんなコメントを他の研究員たちが見つけてきます。

文化は文化として大切にすべきで、経済の問題と絡める意味はわかりません。

まっとうなビジネスで世界と商売できなくなったから、自国文化の切り売りに走ろうぜ、と言ったところですか。

売れるコトが善、 市場を獲得するコトを善とするならば、このコラムの通りかもしれませんが、世の中には違う物差しもあることを認識していただきたいと思います。このコラムは「コトの善悪も分からない視野の狭い人が思いこみを書いている」とも読み取れます。

 第7回を再読いただければわかりますが、筆者は一度もコラムの中で「文化」を「ビジネス」にしましょうと提案していません。(自分でも焦って読み直してしまいました。笑)

 「ニッポンの独創性や良さを世界市場に持ち込み成功を築いてきたニッポンと、その独創性や良さにこだわりすぎて世界で他者にスタンダードを奪われてしまうダメなニッポン」を対比し、なぜ寿司の良さや柔道の独創性を世界市場に展開できなかったのか、と問うているだけです。

 あるいは、キリンやサントリーの独創性をなぜもっと前に世界市場に展開しなかったのか。はたまた、なぜコンピュータの「モスキート」はいつまでも自分たちの良さを世界市場に展開しなかったのか。筆者たちは、これまで2カ月間本コラムで読者の皆さんにこのことを問い続けてきました。

 そして、逆に、なぜソニーは自らの独創性を50年も前から世界市場で展開し、当時は見向きもされなかった「本場」の電機メーカーを上回ることができたのか。なぜトヨタはみずからの良さをアピールし、圧倒的に世界から受け入れられるようになったのか。なぜビジネスとしての「差」が出たのか。この理由を問い続けています。

「独創性や良さ」をビジネスに変換する視点

 もちろん「独創性や良さ」には、「文化」という側面も含まれるでしょう。本連載で「ハリー・ポッター」(第5回)や「トランスフォーマー」(第7回)など世界市場からバランスよく売り上げをあげるハリウッドの映画ビジネスは「文化の輸出」であると同時に「産業の輸出」だ(“Trade Follows the Film” )と揶揄されることも多い。

 また、ハンバーガーを(その始祖は欧州にあったとしても)米国の「文化」ととらえれば、マクドナルドはたった60年で世界に米国の「文化」を浸透させた偉大な伝道者ととらえることも可能でしょう。

 しかし、筆者がこの日経ビジネスオンラインの、〈企業・経営〉のコラムを読んでおられる経営者や企業幹部の皆さんにお伝えしたいのは、ハリウッド大手6社が映画分野だけで世界で6兆円の市場を確立し、マクドナルドが1社で2.4兆円の売上を実現しているという事実のみです。「文化」をビジネスと切り分けるべきかどうか、そのビッグ・ビジネスが「善」かどうかではありません。

 その事実を踏まえ筆者および当研究会の視点は、日本の「独創性や良さ」をもつキリンやサントリーも、アニメも、寿司も、あるいは「モスキート」コンピュータ企業も、実は、ソニーやトヨタとまったく同様に世界からバランス良く売上をあげられたのではないか、という仮説から出発しています。

 連載も残るところ2回となりました。これまで「過保護をやめよう」「シグナリング=受け手のエゴに耳を傾けよう」「鏡像からほんとうに大きな市場における自分を見つけよう」「アポトーシスによる適応力を身につけよう」と処方箋を深めてきましたが、締めくくりにさらに具体的な処方箋を導き出すことにします。

 題して、「3つの『仕分け』大作戦」

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浜田 健一郎 ANA総合研究所 シニアフェロー・前NHK 経営委員長