「ジャパネットたかた 高田明の「みなさんの相談に乗りましょう」」

創業から今まで売上目標はありません

目標がプレッシャーになるようでは苦しいですよね

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2010年1月13日(水)

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質問

「成功するには目標を掲げることが必要」という自己啓発本の教えに従って自分なりに計画を立てて努力してきましたが、いつも三日坊主で終わってしまいます。僕は成功とは無縁の人間なのでしょうか。

(30歳、男性、営業)

 あなたは目標をどこに置いていますか? もしかしてかなり無理な設定をしていないでしょうか? 私もまさに目標や計画を立てるのが苦手なタイプなのですが、そんな人にお勧めなのは、目標をあまり遠くに置かないことです。

 ジャパネットたかたの現在の年商は1370億円ですが、私が33、34歳でカメラ店を経営しているとき、月商は300万円くらいでした。その当時よく女房と「1億円になりたいよね」と話していたことを覚えています。

 目標に向かって努力を続けていたら、数年後気づいたとき売り上げは1億円を超えるようになり、「今度は2億円」と話してそれを目標に頑張っていたら、2億円を達成しました。ジャパネットたかたは、そうやって階段を一つひとつ上りながら少しずつ前進してきた会社なのです。

かけ離れた目標は諸刃の剣

 月に300万円の売り上げのときに、目標をいきなり300億円にぽんと置いたらどうでしょうか? 私なら「本当にそんな日が来るのだろうか」と不安に思い、息苦しく感じていたと思います。

 目標を掲げること自体は悪いことではありません。しかし、今の自分からあまり掛け離れた目標を立ててしまうと、かえってプレッシャーになってしまいます。それどころか、その目標や数字ばかりに気をとられ、身の丈に合わないことをしたり、本来の目的を忘れたりするのです。

 ジャパネットたかたでは創業から今まで、基本的に、将来の売上高の目標を設定したことがありません。社員に来年の目標について話すときも「前年を下回らないこと」とだけ話してきました。

 例えば、10年後に売り上げを10倍にするという目標を掲げたとするとどうなるか。今の世の中、10年後のことは誰にも予測がつきませんし、あまりに高い目標ですから、何をしたらいいかも分からないのではないでしょうか。とりあえず目標に向けて少しでも近づこうと、1年目から焦って、無理な販売戦略を取ってしまうことも考えられます。

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著者プロフィール

髙田 明(たかた・あきら)

高田 明1948年長崎県生まれ。大阪経済大学経済学部卒業後、機械メーカーを経て、父親が経営するカメラ店へ。86年に独立して「たかた」を設立。90年のラジオショッピングから通信販売に乗り出す。94年、テレビショッピングにも進出し、業績を伸ばす。99年、現社名に変更。



このコラムについて

ジャパネットたかた 高田明の「みなさんの相談に乗りましょう」

毎朝、テレビショッピング番組で商品を紹介しながら、多くの視聴者に元気を届けているジャパネットたかた・髙田明社長が悩める方々の質問・相談に答えます。自身の実体験に基づく回答は説得力抜群。髙田社長がわずか20年で小さなカメラ店から売上高1300億円を超える企業、ジャパネットたかたへと成長させた秘訣が分かるかもしれません。

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