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第14話「簿外債務が存在しないことを株式譲受人に保証してください」

2010年1月6日(水)

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これまでのあらすじ

 日野原工業創業者の日野原五郎は、豊橋で会計事務所を率いる西郷幸太に自らがガンに侵されていることを告げ、会社を安楽死させてほしいと依頼していた。

 細谷真理と2人でMTC(Management and Technology Consulting group)社を立ち上げた団達也は、西郷と一緒に日野原工業のデューデリジェンスを行った。達也は、日野原工業を買い取って電気自動車の会社に生まれ変わらせようという野心を抱いていたのだ。

 デューデリジェンスの過程で、日野原工業が製造原価を一般管理費に振り替えるなどの粉飾決算を行っていることが明らかになった。会長の日野原はそのことをあっさりと認めた上で、達也に会社を買ってくれるように依頼した。

 出向していたマインスリー社からUEPC社に戻ったリンダは、UEPCチャイナのCFOに就任し、上海に赴任することが決まっていた。そのことを達也に知らせたのは、大学時代の親友、ジェームスだった。

UEPC本社

 「ジェピーの一件では、きみは期待以上の成果を上げてくれた。感謝している」
 と言って、CEOのマイケル・ウッズは甘い香りのハバナ産の葉巻を口にくわえた。

 「総経理兼CFOという役職には満足しています」
 「オフィスはきみのお父さんが所有しているジンマオビルの80階だ」
 マイケルがこう言うと、リンダの表情が曇った。

 「父とは関係ありません」
 「…そうか。またきみの逆鱗に触れたようだな。それはそれとして、ジェピーを辞めたダンはどうしている?」

 「ダンのことは知りません。それに、あの国は政治も経済も相当混乱しているようです」
 「つまり、ダンも何をすべきか、迷っているということかな」

 「いいえ。彼が何を考えているかは見当がつきます。環境です」
 「環境? うちと同じじゃないか」

 「ダンは将来を予見する能力があるんです。それに彼は偽善者ですから」
 マイケルは声をあげて笑った。

「「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第14話「簿外債務が存在しないことを株式譲受人に保証してください」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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