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あなたの職場に眠る“埋蔵金”を掘り起こして年3回ボーナスをもらおう

身の回りの無駄を取り除くための統計的方法

  • 吉田 耕作

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2010年1月14日(木)

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 前回は、統計的アプローチによる問題解決法によって、国際競争力がどん底から世界一を回復して、国家の長期にわたる財政赤字が一挙に黒字になった米国の例を紹介し、日本政府も直ちにアクションを起こす事を提言した。今回は、職場で働く個人として自分達に何ができるのかについて少々お話をしてみたい。

 職場には多くの無駄がある。それらを一つひとつ改善していくことによって“埋蔵金”を掘り起こす事が出来るのである。

多くの人は統計の「受動的使用者」である

 ある大手商社では、使用していない古い書類が詰まったキャビネットがいくつもあり、やたらとスペースを取っていた。それを処分して、空いたスペースにそれまで別のビルを借りていた関連会社が引っ越してくる事により、家賃を年間7000万円節約したことがあった。

 この事例は本当の意味での埋蔵金発掘であるが、これほど極端でなくても、どの職場にももったいないスペースはある。また、インベントリーの問題も一般的である。エレベーターが非常に遅い倉庫での話だが、製品の配置を変えて、出荷頻度の高いものを一階に持ってきて、めったに出荷しない製品は3階の奥に移す事により、エレベーターの使用頻度を減らし、効率を上げ、人件費を削減した会社もある。

 読者の中には、大学で統計学を学んだ方もおられるであろう。しかし、ほとんどの場合、統計学というものを、政府をはじめとするそのほかの情報発信組織、あるいは社内における統計を専門とする部署などが集めたデータや、それに基づいて作成された表やグラフを、情報として理解したり、使用したりするための道具として考えておられるのではないかと思う。統計のいわば、受動的使用者なのであって、能動的な使用者ではない。

 しかし問題は、日常の職場で日々行われている仕事に関する活動において、自分自身あるいは仲間に直接かかわるデータや表、あるいはグラフなどは、誰も与えてはくれないのである。このため、何か問題だと感じながらも、どうやって改善していいのやら皆目見当がつかないのが、大多数の人々が置かれている状況なのではないだろうか。

 データを取るまでは現実は具体的に見えず、したがって現実は存在していないのとほとんど同じなのである。自分達でデータを取り、表を作り、グラフを描く事が、現実を認識する上で非常に大事である。

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