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エンジェルは日本を病から救うか?

――常識の源流対論・北城 恪太郎 (その1)

2010年1月18日(月)

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伊東 乾(以下、――) 先日、日本IBMが主催される会でお話をさせていただいたのですが、せっかくお目にかかれたのに、北城さんのお話はほとんど伺うことができず、残念でした。

北城 恪太郎(以下、北城) そうでしたでしょうか(笑)。

―― いや、ホスト役でいらっしゃるわけですから、当然と言えば当然なのですが、経済同友会代表幹事時代にはメディアでしばしば拝読し感銘をもって伺った、深慮を持ちながら果断に社会発信される「北城節」を期待しておりましたので・・・。

北城 なるほど。

―― そこで、編集部と相談して、2010年最初のこの「対論」の場で、北城さんがどのように「いま」をご覧になっておられるか。何かと元気が出にくい風向きの中ですが、どうすれば快活な動きを生み出してゆく端緒が切れるか、といったお話を、ぜひ伺いたいと思ったわけです。

北城 本論以前の話になりますけれど、経済同友会は、経営者が個人の立場で集まる団体なので、一般に経済3団体と言われる日本経済団体連合会と、商工会議所とは、少し会の性格が違っています。

―― それは最近、とみによく感じることが多くなりました。団体の利益、ではなく、経済人個人としての発言が可能で、動きを起こしていける場である、と・・・。

北城 それは、確かにそうですね。

個人の立場から見た社会・経済

北城 恪太郎(きたしろ・かくたろう)氏
日本アイ・ビー・エム最高顧問。1944年4月生まれ。67年3月に慶應義塾大学工学部卒業、72年6月に米カリフォルニア大学大学院(バークレー校)修士課程修了。67年4月に日本アイ・ビー・エム入社、88年3月に常務、89年3月に専務、91年3月に副社長を経て、93年1月に社長。99年12月にIBMアジア・パシフィック プレジデント兼日本アイ・ビー・エム会長。2007年5月より現職。また、2003年4月から社団法人経済同友会の代表幹事を務める。2007年4月より終身幹事(写真:大槻 純一、以下同)
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北城 経団連は大企業とか業界の代表、商工会議所は主として中小企業の代表ということに対して、経済同友会は、経営者でもある「個人」の立場で参加する団体です。経営者ですから、もちろん自分の業界のことをよく知っているし、自分の会社経営もよく知っているけれども、自分の会社とか、自分の業界のための発言をするというより、経営者としての経験を生かして社会に発言しようという団体です。それぞれ団体の性格が違うため、意見も違ってくるのです。

―― 先日、この連載で大宅映子さんからお話を伺った際にも、団体同士の利害相反と政治調整、ではなくて、個人としての考え、発言が、本当に社会を動かしてゆくという話題になりました。

北城 もう私は経済同友会の代表幹事を退任していますので、経済同友会としてではなく、これまでの経験で今の経済や社会を、私個人としてどう見ているかお話しする、ということでよろしいですか?

――  一番お伺いしたいところです!

北城 まず基本認識として、世界経済は大変厳しい状況にあるのではないかと思っています。

――  残念ながら、そうですね・・・。

北城 今までの好景気は、ある意味でバブルだったと考えるべきなのではないかと思っています。

 ご存じのように、アメリカの消費者が自分の収入以上に物を買ってくれたことによって、中国や日本をはじめとするアジアの国々、その他の国々の経済が成長し、それが当たり前のようになっていました。

 しかし、収入以上に物を買うことは長続きせず、その調整が起きたわけで、今のように厳しい状態が普通と考えるべきだと思います。

――  なるほど! 「下方に修正」と見ると目線が下がりますが、いったん視線の水準自体を下げれば、むしろ冷静に事態を把握できそうですね。

北城 一時的には、日本、あるいは海外の政府が景気対策で、いろいろな財政出動をして、公共工事をしたり、減税をしたり、いろいろな景気刺激策を採っています。ですから、一時的には良くなっていますが、このまま経済が順調に発展するかというと、私は世界も日本も大変厳しいのではないかと思っています。

――  対症療法だけでは限界がある、ということでしょうか。

先行投資と放漫経営を分かつもの

北城 まず短期的には、経済状況はいろいろ変わるものだと思います。政権が変わっていろいろな政策が採られ、その結果どうなるか、これから本格的に影響が目に見えてくると思います。

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