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ネットも効率だけでなく、臨場感や高揚感が大事

不況に負けない通販サイトの条件を探る

  • 藤野 香織,榊 理恵,中津川 あや

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2010年1月15日(金)

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 「今日は私が遅れちゃった、ごめんね!」と言いつつ、あまり急ぐそぶりもなく、いつかダイニングカフェに入ってきたのは藤野香織。「あら、香織が遅れるなんて珍しいねぇ」と、今日は余裕の榊理恵は、既にカクテルを傾けている。「わぉ、香織、お疲れさまで~す」とサラダを食べていた中津川あやが顔を上げる。

 2010年になっても、月に2回金曜日の夜に通信販売に携わる3人組ツーハン・エンジェルズが通販の話題に花を咲かせる光景に変わりはない。香織は、理恵とあやの間のカウンター席に座ると、バッグからネットブックを取り出しながら赤ワインをオーダーした。

 「通販は今年も繁盛するのかな? ツーハン・エンジェルズのみなさん?」と、マスターがワインを注ぎながら早速問いかける。

 「不況はまだ続くと思うけど、そのせいで巣ごもり消費は続くし、価格競争も進むだろうから、通販市場はますます伸びると思う!」と元気なあや。「私も規模は拡大するとは思うけど、問題は中身がどんなふうに変化していくか、よね」。こう理恵が付け加えると、香織は「じゃあ、まずは2009年までの通販業界を簡単にまとめてみようか・・・」と切り出した。

 2008年に4兆円を突破した通販業界は、2009年も市場がさらに拡大したことは間違いありません。巣ごもり消費と節約志向で、消費者の買い物をする場所がリアル店舗からネット通販に移行したことが大きく影響しました。

 ただし、流通額は増えたものの、顧客1人当たりの利用金額は減少傾向にあります。日本通信販売協会が発表した「インターネット通信販売利用実態調査 報告書 2009年」によると、1カ月平均の利用額1万円未満の人が68.5%を占め、2008年度より4.7%も増加しています。

まるでバーゲン会場のような臨場感

 その変化に対応して成功を収めたのがアパレル業界です。その象徴と言えるのが、ブランド品のディスカウントサイトオープンとファストファッションサイトの伸長でしょう。

1. ブランド品のディスカウントサイトがオープン

 ブランド品のディスカウント販売でキャリア層の支持を得る「ギルト」や「グラムールセールス」が日本でサイトをオープンしました。「ギルト」はアメリカ、「グラムールセールス」はフランス生まれの企業で、正規ブランド品のセールを行っています。

 ギルトを利用する知人は、「○日×時から△(ブランド名)のセールがスタート」との情報を得ると、その時間にパソコンの前に座ってショッピングを始めるそうです。リアルタイムでソールドアウトマークが続々と表示されてくるので、ちょっと気になった商品はとりあえず買い物カゴに入れて確保しなければなりません。

 しかも数分のうちに会計処理まで進まないと自動的にカゴからサイトの売り場に戻されてしまいます。これらのサイトは、ブランド品がディスカウント価格で買えるうえに、バーゲン会場にいるかのようなショッピングのライブ感が顧客の心をつかんでいるのでしょう。

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