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第16話「知れば契約できない事実を、決算書の中に忍び込ませたのです」

2010年1月20日(水)

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これまでのあらすじ

 団達也は会計士、西郷幸太の紹介で日野原工業を買い取ることを決め、社長の日野原五郎が入院している病室で株式譲渡契約書に署名した。日野原は末期ガンに侵されており、手術を翌日に控えていた。

 翌日、達也は大学の恩師、宇佐見秀夫に新たなビジネスについて報告するため、宇佐見が隠居する伊豆の別荘に行った。

 愛弟子である達也に、宇佐見は鋭い一言を放った。その言葉にはっとさせられた達也は、日野原社長に“騙されたかもしれない”と気づき、西郷に電話をした。

 西郷は達也からの電話で日野原が入院する病院に駆けつけた。しかし、既に日野原の姿はなかった。

電話

 西郷は達也の携帯電話に電話をした。

 「団さんの勘が当たったようです」
 彼の体型から想像もできない、か細い声で言った。

 「それで日野原さんとは会えたんですか?」
 「いいえ。ナースステーションで日野原さん担当の看護師に聞いてみたのですが、昨日退院したそうです。あの人は風邪を引いても入院するんですよ、とも言っていました」

 そんなことまで看護師が軽々しく口にするのだろうか、と達也はいぶかしく思った。

 「日野原さんは膵臓ガンではなかったんですか?」
 と達也が聞くと、西郷は「実は」と言ってこんなことを話し始めた。

 「そのあと、主治医の先生に直接聞いてきました。最初は個人情報だからと、ガードが固かったんですか、なんとか聞き出しました」

 普段冷静な西郷が興奮しているのを、達也は敏感に感じ取った。
 「膵臓ガンは本当のようでした。ステージもかなり進んでいるようです。その医師は、一般論だと前置きしてから『余命いくばくもない老人に、成功率が10%にも満たない危険な手術を勧める医師は多いとは思えません』と言っていました。確かにその通りです。うかつでした」

「「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第16話「知れば契約できない事実を、決算書の中に忍び込ませたのです」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長