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社員が判断力を磨ける教育の場になります

  • 吉越 浩一郎

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2010年1月26日(火)

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 聞くところによれば、会議というのは眠くなるものだ、という会社も少なくないようです。そういえば、第2回「会社の悩みを解決してくれる早朝会議とは?」でご紹介したベストセラーになった会議マニュアルの本にも、驚くべきフレーズが書かれていました。会議では眠らないように気をつけましょう、と。

 それは笑い話としても、これまで解説してきた、私が前いた会社の早朝会議では、参加していて眠ることなど、ありえないことでした。

毎回が真剣勝負、緊張感にあふれた会議

 全社の議題を扱っていた早朝会議にせよ、他の会議にせよ、すべての会議は緊張感にあふれたものでした。単なる報告会や自分の意見を適当に述べる場ではありません。問題点や課題を指摘された上で、これをどう解決するか、そのロジックと着地点について判断が下される場なのです。

 厳しいツッコミが、早朝会議であればその会議の議長である私から飛びました。議長である私は、部下からの発言に納得できるだけの説明がもらえなければ絶対に承知しませんでした。ありとあらゆる情報を集め、それらを組み立ててロジックを作り、「なぜそうなのか」「なぜこうなるのか」ということを私に説明できなければ、私は首を縦に振らなかったのです。逆に、私が間違えた方向でツッコミをしていくと、返り討ちにあって見事にバッサリやられます。まさに毎回が、真剣勝負でした。

 そして会議の参加者は、それを固唾を呑んで見守っています。どんなところにツッコミが入るのか、同僚と私とのやりとりは、他人事ではありません。自分に置き換えたときに何が必要になるのか。それを必死で探る場でもあり、そして同時に、どのようにして解決策が導き出され、判断されたのかを、学ぶ場でもありました。

会議は自分の能力を高められる場

 こんな会議は出たくないけど、仕方ないから出るか、という社員もまずいなかったと思います。会議に出ないことはすなわち、自分が“損”をすることになると、誰もがわかっていたからです。なぜかといえば、会議は自分の能力を高められる場でもあったから。結果的に、会議は、社員が判断力を磨く格好の訓練の場になっていたのです。しかも、徹底的な論理的思考に基づいて、です。

 そもそも会議には、情報の共有という重要な役割があります。同じ会議に出ていれば、そこでやりとりされる情報を共有できる。これは、多くの会社で多くの会議が開かれている一番の理由かもしれません。

 しかし、単なる報告の場ではない、活発な会議では、共有されるべきは情報だけではなくなるのです。議長である私が、どういう点を問題点として見ていて、それから担当者がどう解決策を導き、さらにそれが私によってどのように判断されていくのか、その「プロセス」が共有できるのです。

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