この先、“男社会”の終焉はやってくるのだろうか。
きっとない。おそらくない。多分ない…。そして、「仕方がない」と、あきらめなくちゃいけないのか…。
そんな気持ちにならざるを得ない出来事が立て続けにあった。
希望退職という名の“クビ切り”が、男たちをますます群れさせ、女たちをますます孤立させた。
知り合いの3人もの女性が上司から突然呼ばれ、「辞めてもらうと助かるんだけど…」と、屈辱の一言を浴びせられた、という。
いずれの女性も、そんなことを言われてそそくさと「そうします」と従うほど“ヤワ”じゃない。それなりの覚悟をし、苦労を経験しながら、男社会を生き抜いてきた女たちだ。当然ながら断った。
だがそれで彼女たちの上司も、「そうですか」とすぐに引き下がるわけにもいかなかったらしい。
結果、それぞれの会社で、それぞれの“報復人事”が行われたのである。
| A子・・・ | 電気メーカーの技術職だった彼女は、総務に転属を命じられた |
| B子・・・ | 商社に勤めていた彼女は、関連会社に転籍となった |
| C子・・・ | 広告代理店に勤めていた彼女は、××戦略室という、名ばかりの窓際に追いやられた |
「そろそろいいでしょ? 海外勤務もしたし、結婚もしたし・・・」
彼女たちの証言によると、彼女たち以外にも同年代の女性たちが同じ“被害”にあったそうだ。「そんなに辞めてほしけりゃ、辞めてやる」と退職の条件をつり上げ、辞めていった同僚もいたという。
彼女たちの名誉のためにも断っておくが、今回の出来事は、彼女たちがもともと肩たたきされても仕方ない人たちで、たまたま“女性”だった、というわけでは決してない。
いずれの女性も私がこれまで一緒に仕事をしたり、取材をしたことがある人物で、男性だからとか、女性だからとか、全く感じさせない仕事ぶりだった。当然ながら、私は彼女たちの上司ではないし、彼女たちと同じ職場で働いているわけではないから「100%違う」とまでは断言できない。だが少なくとも彼女たちの働きぶりを見る限り、たまたま“女性”とは考えにくい。
商社に勤めていたB子は、女性初の海外勤務を命じられたというキャリアの持ち主で、数年前に会社からの推薦を受けて私が取材した女性でもある。
当時、彼女の上司だった男性は、「うちの会社は女性でも能力を発揮できるようになっています。ほら、彼女などは、女性として初めて海外支店に異動になり、経験を重ねてきました。うちの会社では、“だから女は…”なんていう社員は一人もいません」と散々彼女を持ち上げていた。
彼女は帰国後、女性初の役員か、と期待されていたほどだった。
「所詮、会社は男が群れをなす絶好の場所。散々私を持ち上げていた上司が、“そろそろいいでしょ? 海外勤務もしたし、結婚もしたし、退職金だって増やすって言ってるんだから。どう?”だってさ。ふざけてる…」。彼女は悔しそうに言っていた。
なんという変わり身の速さなんだ。たわけ過ぎる。“女を会社の宣伝だけに使う会社”という名目で、是非とも取材をさせていただきたいくらいだ。
窓際に追いやられたC子の話からは、男たちの“群れ”具合が、あまりにわかりやすく、聞いていて、つい笑ってしまったほどである。ちなみに彼女は自ら立てた企画が昨年大ヒットし、社長賞までとった女性である。
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博士(Ph.D.、保健学)・東京大学非常勤講師・気象予報士。千葉県生まれ。1988年、千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。2004年、東京大学大学院医学系研究科修士課程修了、2007年博士課程修了。長岡技術科学大学非常勤講師、東京大学非常勤講師、早稲田大学エクステンションセンター講師などを務める。医療・健康に関する様々な学会に所属。主な著書に『「なりたい自分」に変わる9:1の法則』(東洋経済新報社)、『上司の前で泣く女』『私が絶望しない理由』(ともにプレジデント社)、『







