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第5回 「あなたの替わりならいくらでもいる」

私にしかできない仕事はどこにある?

  • 武田 斉紀

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2010年2月15日(月)

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“替わり”のきかない仕事をしている人は誰か

 「あなたの替わりならいくらでもいる」

 そんな言葉を上司から投げられた人はいるだろうか。失敗をなじられた時? クビを宣告された時? 叱咤激励のつもり? かけられた側はかなり傷つく。上司が部下に言ってはいけない言葉のベスト10に入りそうな言葉だ。

 “替わり”のきかない仕事といえば、どんな仕事を思いつくだろうか。歴史上の人物の成し遂げた仕事からはたくさん挙げられるだろう。あなたならどの仕事を挙げるだろうか。スポーツ選手にも伝説の仕事をした人は少なくない。

 先週、心臓外科の権威、須磨久善さんにお会いした。日本初のバチスタ手術を成功させ、世界初の手術法をいくつも確立しながら、何千人もの命を救ってきた人だ(ドラマ『医龍』や映画『チーム・バチスタの栄光』の医事監修としても知られる)。須磨さんの仕事も“替わり”のきかない仕事だろう。

 サッカーの日本代表で次の試合のメンバーが発表される度に、何人かが入れ替わる。今回新たに招集された平山選手や小笠原選手の陰で呼ばれなかった選手がいる。彼らは予めわかっていても、自分の“替わり”がいることを思い知らされただろう。欧州組が入れば、この二人だってどうなるかわからない。

 日本中から集められた精鋭の世界でさえ、“替わり”はいる。冷静に考えれば、世の中には“替わり”のきかない仕事をしている人などほとんどいないことに気がつく。

 「あなたの替わりならいくらでもいる」のだ。

人事異動の前提は“替わり”がきくこと

 会社勤めをしている人は、周囲の人たちを思い出してみてほしい。「あの人の替わりはどこにもいない」と言い切れる人がどれくらいいるだろうか。

 会社では年に何度か人事異動が発令される。その都度、人のポジションが入れ替わる。事業部長や役員クラスでもそうだ。入れ替わっているということは“替わり”がきいているということだ。

 人事の狙いは、「その時点での最適な人材を適正配置すること」だが、“替わり”がきかないと、人事異動がそもそも成立しない。時代や市場、競合の変化に合わせた最適な人員配置ができないことになる。

 人事コンサルティングも手掛ける立場から申し上げると、「組織に柔軟性があると言われる会社ほど、“替わり”がきく人材を育てている」。これは新卒で大量採用し、終身雇用を前提に人を育てる日本企業の特徴でもある。人事ローテーションによる“替わり”の育成があり、階層別の研修なども用意されている。

 外資系企業(主に米国など)は、人事異動を自社内ではなく全世界でやろうとする。最適人材を全世界から募って入れ替える。(一部オーナー会社を除けば)社長も例外ではない。自分でチャンスを取りにいき、すぐに結果を出さなければ入れ替えられてしまう厳しい世界だ。

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