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第21話「私のビジネスにプラスの話なら、聞いてあげてもいいわ」

2010年2月24日(水)

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これまでのあらすじ

 日野原工業を買い取った団達也は、株主総会を開き、細谷真理、金子順平を取締役に、西郷幸太を監査役に指名した。また、父、日野原五郎のもとで営業部長として長年働いてきた息子の太郎を引き続き専務取締役兼営業部長とした。

 金子は株主総会に姿を見せなかった。金子は自分が開発したロボットの制御プログラムを隠し持ってジェピーを辞めていた。UEPC社の生産技術部長、アンソニー・ホワイトは、プログラムが盗まれたと日本の警察に盗難届を出して金子の行方を追った。

 会長兼CEOのマイケル・ウッズに上海の新工場を予定通りに稼働させるよう厳命されていたアンソニーにとって、プログラムはなんとしてでも取り返さなければならないものだった。

 三沢充は窮地に立たされたかつての部下、金子を救うために制御プログラムが収められたハードディスクを持って、サンディエゴのアンソニーを訪ねた。三沢は金子が故意に持ち出したのではなく、自分が渡し忘れていたのだと謝罪した。

日野原工業社長室 午後3時

 株主総会の翌日、達也は社長室に真理を呼んで、日野原工業の勉強にとりかかった。

 会社の沿革、主力取引先である日豊自動車、仕入先、協力会社、そして金融機関などとの関係。現在抱えている経営課題と業務課題。ありとあらゆる情報を頭に詰め込んでいった。

 お茶を運んできた職員は、その鬼気迫る姿を見て、思わず驚いた表情を見せたほどだった。だが、真理には無性にうれしさが込み上げていた。それは、達也がジェピーに入社した時と同じ姿だったからだ。

 経理部長の真理も、この会社の経理資料や社内規定に丹念に目を通した。意外だったのは、帳簿も規定も几帳面に作られていたことだ。伝票にはリファー番号が付されていて、容易に関連する証憑を探せるようになっていた。証憑は日付順にファイルされていて、キャビネットに整然と保管されていた。社内規定はほぼ完ぺきにそろっていた。しかも、毎年更新されていた。

 (ジェピーよりずっとしっかりしている…)

 日野原工業は堅実な会社だったのだ。真理は感心しながら帳簿をめくった。

 その時、携帯が鳴った。達也はそれが三沢からであることを確認すると、大きく深呼吸した。

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「第21話「私のビジネスにプラスの話なら、聞いてあげてもいいわ」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長