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技術偏重の病を克服する

  • 小瀧 麻理子

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2010年3月1日(月)

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 温暖化ガスを1990年比で25%削減する――。その目標を日本が達成できるのかどうかを論ずる前に、直視しなければならない現実がある。それは日本が環境分野で先進国どころか、欧米勢や中国勢の後塵を拝していることだ。

 実態を明らかにするため、日経ビジネスでは2010年3月1日号で「環境後進国ニッポン」と題した特集を企画した。日経ビジネスオンラインでは、今まさに環境分野で起きているパラダイムシフトの現場をリポートする。

 世界各地でクリーンテック(環境・エネルギー)ビジネスが芽吹いている。大規模な太陽光や風力、太陽熱といった再生可能エネルギーを活用した発電所の稼働や、新交通システムにIT(情報技術)などと連携したスマートグリッド(次世代電力網)を整備した環境都市――。

 これらの巨大プロジェクトを仕切る顔ぶれは欧米の大企業群ばかりが目立つ。部品の提供においても欧米や中国勢が勢いを増す。沸き立つ巨大マーケットを前に、「環境大国・ニッポン」を自認して来た日本の存在感は悲しいほどに薄い。なぜこのような事態になってしまったのか。

 その理由を、様々な環境関連装置の開発・製造を手がける三菱重工業で環境事業を統括する福江一郎副社長にたずねた。

福江 一郎(ふくえ・いちろう)氏
1971年三菱重工入社。2002年に同社の原動機を製造する高砂製作所長、本社取締役就任。その後、原動機事業本部長を経て2008年に副社長就任。同社のエネルギー・環境事業を統括している。(写真:後藤 究)
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 福江副社長 よく日本は環境先進国と言われますが、それは誤解です。メディアをはじめ様々なところでそうした幻想に包まれています。あえて申しますが、日本は環境で非常に遅れています。その現象はビジネスで如実に表れています。

 最も分かりやすい例が、太陽電池です。数年前は世界シェアのトップ5はすべて日本メーカーという状況だったのが、今では米国のファーストソーラーと中国のサンテック・パワーの2強が存在感を高めています。最近まではシャープさんや京セラさんのシェアが高かったのですが、今は海外のメーカーに押されています。

 風力発電の分野でも同様です。お恥ずかしい話ですが、当社も風量発電機に力を入れていますが、シェアは3%と4%の間を行ったり来たり。上位はデンマークのベスタスや米ゼネラル・エレクトリック(GE)、独シーメンスが占めています。

 日本の環境技術が優れていると言われますが、シェアのうえでは課題を残しています。それはなぜなのか。

 確かに、1970年代のオイルショックの時代に、産業界を上げて省エネルギー技術に取り組んで、危機を乗り越えた過去の成功体験みたいなものはあります。製鉄、化学、パルプなど、原単位のCO2(二酸化炭素)の排出量は世界で最も少ない。

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