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弱点は「縦一列の品揃え」にあった

液晶テレビで始まったエレクトロニクス事業の構造改革

  • 鷺森 弘

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2010年3月1日(月)

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 2009年3月期に巨額赤字に陥ったソニーの業績が回復傾向にある。工場閉鎖や人員削減などの構造改革が奏功しているからだ。今年からは3D(3次元)液晶テレビや、映画やゲーム、音楽といった他社にない豊富なコンテンツ資源を生かした総合オンラインサービスも展開する。攻めに転じるソニーは完全復活を果たすことができるのか――。

 5回にわたって、今後の成長戦略を託されたソニーの経営陣に、その狙いと勝算を聞く。第1回目はコンスーマープロダクツ&デバイスグループ(CPDG)を統括する吉岡浩副社長と、その下でホームエンタテインメント事業本部長を務める石田佳久・業務執行役員SVP。


(聞き手は鷺森 弘=日経ビジネス記者)

テレビ黒字化の手応えは感じている
――吉岡浩・副社長

 ―― 2009年3月期に2277億円の連結営業赤字に陥り、ソニーはエレクトロニクス事業部門の構造改革を断行しました。モノ作りの現場で、どういった成果が出ていますか。

吉岡 浩(よしおか・ひろし)氏
1952年生まれ。75年京都大学工学部卒、79年ソニー入社。2003年英ソニー・エリクソンの事業部門長。2005年ソニーのオーディオ事業本部長。2008年テレビ事業本部長。2009年4月から現職
(写真:村田 和聡)
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 吉岡 2008年終わり頃から着手した固定費の削減やコストダウンの取り組みは予想以上のスピードで進んでいます。

 サプライチェーン・マネジメント(SCM)の改善も、本来ならシステム変更が伴うので時間がかかりますが、在庫に関しては、昨年12月までに相当減らし、今年3月に向けても削減できそうです。

 (テレビの設計の基本的な枠組みとなる)シャシーを統一して開発効率を上げる取り組みも順調で、着実に成果が出ています。

 ただ、構造改革というのは、人を減らし、組織や仕事のプロセスを変えるので、難しいことがたくさんあります。当初から、困難を覚悟していましたので、この1年で新たな課題が浮かび上がってきたということはありません。

消費者のライフスタイルに合わせた品ぞろえ必要

 吉岡 製品開発のプロセスを変えるのは時間がかかりますが、2月発売の液晶テレビでようやく取り組みの成果を具体化できました。

 まず、ラインアップの考え方を変えました。これまでは値段の高いものから安いものまで取り揃え、高いものにあらゆる機能を詰め込んで、安いものは機能を省いていくというやり方でした。

 しかし、今は消費者のライフスタイルは多様化しています。消費者像をいくつか定義して、その像に合う製品を開発するようにしました。例えば、画質にこだわる人は余分な機能を必要としていません。逆に画質にこだわりはないが、様々な機能を楽しみたい人もいます。

 自動車を見れば、消費者の家族構成やライフスタイルによってシリーズを組んでいますよね。決して、縦一列の品揃えになっていないのです。ソニーでもこうしたカスタマーセグメンテーションをしっかりやって、製品を開発していきます。その第1弾が2月の液晶テレビなのです。

 ―― 2005年3月期以降、6期連続で営業赤字が続く見通しのテレビ事業を2011年3月期に黒字化するという目標は達成できそうですか。

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