突然会社からジャンプ台に立たされたAさんは・・・
【これまで取り上げたテーマ】
「申し訳ないが、あなたには明日で辞めてもらうことになる」
前回のコラム「第6回 明日クビになったらどうします?」に、次のようなコメントをいただいた。
「まさに昨年の1月、病気療養の休職明けに“ジャンプ台”に立たされました。丸腰で。半年以上就職活動をして、自分の市場価値の低さを痛感しました。目に見えるスキルを身につけるため、再就職できた「小さな」会社で修行しています。自分より年齢の低い上司に怒られながら。うれしいことだと思っています。40歳手前で新しい仕事を覚えるチャンスがあるのですから。独りで社会に出ても生きていけるようにありとあらゆるものを吸収したいと思います」(Aさん)。
40歳手前で突然、“ジャンプ台”に立たされ、飛び込まざるを得なかったAさん。会社を離れて感じたのは「自分の市場価値の低さ」だった。ようやく出会った仕事に用意されていた試練は、小さな会社で働くこと、新しい仕事に取り組むこと、年下の上司の下で働くこと。
しかしAさんはそうした試練をチャンスととらえ、チャレンジすることで、“独りで社会に出ても生きていける力”にしようともがいている。私はその前向きさに尊敬の念を抱き、同時に元気をいただいた。
そうだ、目の前のチャレンジに打ち勝つことができれば、次に同じような壁にぶつかったり、同じレベルの逆境に陥っても、とまどわなくなるだろう。努力してくぐり抜けた経験は人を強くする。
あなたの人生理念は何ですか?
“その日”がやってきたとき、自分も家族も守れるように、そして自分の人生と、大人人生の半分を占める仕事人生を「よく生きる」ために…。前回は「社長も社員も準備しておくべき3つのこと」の1つめとして、「防災袋の準備」についてお話しした。
先ほどのAさんのコメントは、すでに飛び込んだ人の話として“防災袋”の一つとさせていただこう。Aさんにはチャンスを生かしていただいて、その経験をまだ転職経験のない人に伝えていってあげてほしい。
さて第7回の今回は、「社長も社員も準備しておくべき3つのこと」の残り2つめ、3つめについてお話ししたい。2つめの準備は、あなたの「人生理念の整理」だ。
私のコラムをずっと読んでくださっている方はすでにお気づきだろう。このテーマについては、前回シリーズ「武田斉紀の『企業理念は会社のマニフェスト』」の「第9回 ところであなたの人生理念は何ですか?」および「第10回 もう迷わない〜人生理念の見つけ方」で詳しく触れている。
以下軽くおさらいした上で、最近私が「人生理念の整理」をお手伝いして変わられた経営者Bさんの事例をお話ししよう。そのあと、3つめの準備の話では一般社員の方の事例もご紹介していく。
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1986年東京大学卒、同年リクルート入社。人事部を経てHR事業部へ。大手から中小まであらゆる規模、あらゆる業種の企業を対象に、採用・組織作りやブランド構築を支援する。全社表彰、MVPほか各賞を受賞。その後マーケティングの新規事業立ち上げに参画、軌道に乗せて2002年に退職。期間限定でベンチャーの立ち上げに参画した後、2003年9月に企業理念の共有浸透を専門とするコンサルティング会社、ブライトサイド コーポレーション(正式名称ブライトサイド株式会社)を設立、現在に至る。







