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第26話「新卒者は単なるコストだ。だが、経験と知識の蓄積で人はコストから資産に変わる」

2010年3月31日(水)

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これまでのあらすじ

 日野原工業の社長となった団達也は、社名を「ヒノハラ」に変えて新たな第一歩を踏み出した。

 しかし、ヒノハラは日豊自動車の購買部長に言われるまま、巨額の遊休設備を建設し、滞留在庫の山を築いてしまっていた。資金繰りも厳しく、今月は1億円不足するという状況に追い込まれていた。

 金子順平は、高校の数学教師だった父親の教え子に、日豊自動車の専務がいるので掛け合ってもらうと達也に提案した。

 達也は経理部長の細谷真理を連れて、恩師である宇佐見秀夫の別荘に行き、ヒノハラの新規事業について意見を求めた。

伊豆

 「お金は成果をもたらすように上手に使わなくてはならない、ということなんだ。毎年、当たり前のように前年度実績と大差ない予算を組んでいる経営者や経理部長は、経営ごっこをしているに過ぎんのだよ。そんな予算を必死になって達成して何になるというのか」

 (私は何もわかっていなかったんだ…)

 真理は初めて支出予算の意味が腑に落ちるのを感じた。期待する成果を明確にした上で、お金を使うことが肝心なのだ。

 「お金は企業にとって重要な経営資源だ。だから、大事に使わなくてはならない。だが、もっと大切な資源がある。きみにわかるかな」

 「……」
 「人材だよ。企業で働く人が価値を生み出すんだよ。機械でもなければ、在庫でもない。だからこそ教育が重要なんだ」

 「教育ですか…」
 真理がつぶやいた。

 「不況になると新卒者の採用が減る。理由は簡単だ。新卒者は何の価値も生まないからだ。単なるコストと言っていい。だが、経験を積み、知識を蓄積することで人はコストから資産に変わる。教育が人を資産に変えるということだ。不況だから教育費を削る経営者がいる。無償のセミナーでも、数百円の運賃がもったいないからと、参加させない会社がある。愚かなことだ。時間に余裕があるからこそ、経営者は人を育てるべきなんだ」

「「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第26話「新卒者は単なるコストだ。だが、経験と知識の蓄積で人はコストから資産に変わる」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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