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第11回 「私の履歴書には専門性がありません!」

“狭く深く”より、“広く浅く”がすごいわけ

  • 武田 斉紀

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2010年3月29日(月)

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専門性って何?

 第9回第10回では、「一人の中の複数のキャリア(今後も含めて)を組み合わせることで、オンリーワンが見つかる」ことを7つのパターンでご紹介した。キャリアを棚卸しすれば、あなたの中にまだまだ気づいていないスペシャルなキャリアが眠っている。

 さて、本日のテーマは、「専門性」について。

 「専門性」とは一般的に、“狭い”分野での、“深い”スキルや経験のことだ。たとえば、「専門医」といえば、特定の分野の病気の診察や治療に関して精通した医師のことをいう。「専門家」といえば、特定ジャンルで高度な知識や優れた技能を備えた人のことをいう。

 「オンリーワン」と似ているようにも思えるが、「オンリーワン」は他に同じようなキャリアの人がいるかどうかであって、必ずしも“狭く深く”ではない。

 キャリアについての悩みでよく耳にするのが、「専門性が弱い」ということだ。「私の履歴書には専門性がありません!」と嘆く人が少なくない。「専門性」はあった方がいいのか否か。私の答えはあった方がいい、あるに越したことはない、だ。

 ただし、“狭く深く”=専門性と、“広く浅く”=汎用性では、どちらがよりキャリアとして展開の可能性が高いかと聞かれたら、答えは“広く浅く”だ。「専門性が弱い」と悩んでいる方は、ぜひ顔を上げてほしい。

 なぜ“狭く深く”=「専門性が強い」と可能性が低いのか。それは潰しがきかないからだ。

専門性の高さはリストラと隣り合わせ

 “狭く深く”はストライクゾーンが狭い。リストラのリスクを常に背負っているといえる。

 サッカーでいえば、今やフォワードしかできない選手は必ずしも重用されない。FCバルセロナのメッシ、レアルマドリードのロナウド、マンチェスターユナイテッドのルーニーあたりは、オンリーワンの存在なので例外かもしれない。しかし彼らとて、1年を通して見れば波はある。フォワードの選手が毎試合点を決められるわけではないのだ。

 まして彼らのレベルでなければ、他チームからレベルの高いフォワードが移籍してきたとたんにスタメンを追われる。何試合も得点を決められなければ替えられる。ところが、フォワード以外の複数のポジションもこなせる選手なら、ケガさえしなければチーム戦術に柔軟に応えられるのだ。

 監督が替わってチームの全体方針が変わったとしても、対応できる可能性は十分にある。もちろん“広く浅く”といっても、サッカー自体が上手くなければ話にならないが、一定レベル以上であれば、“狭く深く”よりも“広く浅く”の方がリストラには強い。

 野球でも同じことがいえるのではないか。複数のポジションを守れる選手は息が長く、球種の多いピッチャーの方がその日の調子に左右されにくく、勝利を上げられると聞く。

 ことは単純作業の現場でも同じだ。切手貼りや宛名書きなら任せてという人は、切手より安く出せるメール便(切手不要)が登場したとたん、パソコンでタックシールが出せるようになったとたんに、お役御免となる。

 一方、パソコンも使えて幅広く仕事をこなせる人なら、何が導入されても急に仕事はなくならない。これに職場のムードメーカーになれるとか、パソコンに比較的強いなどの職場のオンリーワンが組み合わされたら、人員削減が訪れても最後まで残れる可能性が高い。他の職場でも重宝されることだろう。

コメント4件コメント/レビュー

この時代を生き抜いていく励みになりました。(2010/03/29)

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いただいたコメント

この時代を生き抜いていく励みになりました。(2010/03/29)

例えで経理だったら月次決算だけでなく年次や税務云々が出ていますが、月次しかできない人間に専門性なんて無いですよ。全部出来るのが専門性であって専門性を否定する例えとしては適切でないように思えました。(2010/03/29)

中国で働く45才、目だった資格は無いが、情熱だけでなんとかやっています。記事のポイントになるクシ型を目指したいと思った。今はT字であり、今後縦の棒を増やしたい。とても参考になりました。中国で働く日本人にアドバイスができるような存在になれればと思った。(2010/03/29)

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