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【追悼】C・K・プラハラード氏[米経営学者]

ドラッカーの“後継者”との対話を振り返る

2010年4月19日(月)

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 「経営学の父」と言われたピーター・ドラッカー氏が2005年11月に亡くなった後の世界の経営論壇をリードしてきた経営学の泰斗、C・K・プラハラード氏(米ミシガン大学ロス経営大学院教授)が4月16日、米カリフォルニア州サンディエゴで死去した。68歳だった。

マイケル・ポーターの対抗軸を確立して注目を集める

 プラハラード氏が新進気鋭の経営学者として米国内外の注目を集めるきっかけとなったのは、1994年に出版したゲイリー・ハメル氏(英ロンドン大学経営大学院教授)との共著『コア・コンピタンス経営』(日経ビジネス人文庫、原題は『Competing for the Future』)だった。

 世界各国でベストセラーとなった同書で、プラハラードとハメルの両氏は、企業の持続的な競争優位の源泉を企業内部の経営資源や組織能力に求める主張を展開し、日本語版のタイトルにもなった「コア・コンピタンス」という概念を提唱した。

 コア・コンピタンスとは、「顧客に対して、他社には真似のできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力」と定義されている。

 なぜ、プラハラードとハメルの両氏はコア・コンピタンスという概念を世に問い、それが広く受け入れられたのか。背景には、それまで企業の競争戦略論の主流を占めてきたマイケル・ポーター氏(米ハーバード大学経営大学院教授)の理論に“限界”が見え始めたことがあった。

 ポーター氏の競争戦略論の基軸はポジショニングにある。「他社とは異なる活動を伴った、独自性のある価値あるポジションを創り出す」ことによって競争優位を生み出すことを主張し、具体的には(1)コストリーダーシップ戦略、(2)差異化戦略、(3)集中戦略──の3つを提示した。

 3つの戦略はいずれも、競争相手のいない場所(ポジション)を探して無益な戦いを回避するもの。こうした見方では、強さを説明できない企業があることに“限界”があった。

 例えばヤマト運輸。同社は宅配便の先駆者だが、同社の後に参入して宅配便を手がけている会社は多い。にもかかわらず、ヤマトの業績は同業他社に比べて抜きん出ている。同じ宅配便の事業を行っているのだから、ポジショニングの理論ではヤマトの強さは説明しきれない。

 このようなポジショニングの“限界”が明らかになってきたところへ、企業内部の経営資源や組織能力に競争力の源泉を求めるプラハラード氏らの共著が登場し、人々の支持を集めたというわけだ。

新興国の貧困層を顧客に変える戦略を提示

 こうして一躍、世界の経営論壇の表舞台に立ったプラハラード氏。その第一人者としての地位を確固なものにしたのが、2005年に出版した『ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略』(英治出版、原題『The Fortune at the Bottom of the Pyramid: Eradicating Poverty Through Profit』である。

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「【追悼】C・K・プラハラード氏[米経営学者]」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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