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“よってたかって”社員のお世話をしたがる会社

塗り薬の隠れたトップ企業、マルホのおせっかい経営

2010年5月12日(水)

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 大阪市北区にマルホという製薬会社がある。一般的な知名度はそれほどないが、皮膚科学関連の塗り薬で高いシェアを持つ隠れたトップ企業だ。売上高は512億円(2009年9月期)。皮膚保湿剤の「ヒルドイド」や尋常性乾癬の治療剤「オキサロール」といった主力製品を持つ。「皮膚科学関連」と「塗り薬」に特化したブティックカンパニーとして高い評価を得ている。

 このマルホ、3月1日号の「日経ビジネス」で掲載した2010年版「働きがいのある会社」でベスト25社に選ばれた(2010年版2009年版2008年版2007年版のランキングデータは以下を参照。調査の詳細はこちら。2011年版調査の参加申し込みはこちら」。なぜ多くの従業員が働きがいを感じているのか。その理由を調べてみると、マルホならではの哲学や考え方が寄与していた。

(日経ビジネス 篠原匡)


 端的に言えば、「おせっかいな会社」である。

 冒頭で触れたように、領域特化型のブティック型製薬企業として異彩を放つマルホ。同時に、独特の社風を持つことでも知られている。それは、「よってたかって」。先輩社員が部下や新入社員をよってたかって教えるという文化である。

皮膚関連の塗り薬で高いシェアを持つ

 何がどの程度、よってたかってなのか。2009年7月に横浜第二営業所に配属された2年目の尾崎仁美さんに聞いてみると、恥ずかしそうにこう言った。

 「困っていると、必ずと言っていいほど回りの人が声をかけてくれますね」

 MR(医薬情報担当者)として100人ほどのドクターを担当している尾崎さんは、普段、ほかの営業所員から「これでもか」というくらいのサポートを受けている。

企業カルチャーは“よってたかって”

 例えば、月1回、定期的に見てもらっているプレゼン練習がそうだ。スライドの組み方や話の流れ、どう言えば相手に伝わるのか、しっかりと練習できているか、そもそも言うべきことは何か――など、営業から戻ってきた先輩社員にあれやこれやと指導を受けている。

 このプレゼン練習、人前で話すことが苦手な彼女を見るに見かねて、周囲の先輩が半ば強制的に設定したものだ。営業所員を前にしたプレゼン練習は尾崎さんにとって苦痛でしかなかったが、練習の機会を得たことでプレゼン技術も徐々に上達。最近では皮膚科のドクターから質問を受けることも増えた。

 「以前に比べれば、プレゼンで緊張することはなくなりました。先輩方が後押ししてくれたり、引っ張っていってくれたりしたおかげです」と尾崎さんは言う。

 このマルホ流のよってたかって。先輩社員の指導は多岐にわたる。

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「“よってたかって”社員のお世話をしたがる会社」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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