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「僕以上にお金のことを真摯に考え続けてきたのが、矢沢永吉さんです」

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2010年5月21日(金)

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矢沢永吉と、「お金について、あえて。」考える

NBO 糸井さん、それでは、6月6日に開催する矢沢永吉さんとのトークライブ「お金の話を、あえて。」と連動する「おカネの話」について、改めてお聞きしたいと思います。糸井さんご自身が、「ほぼ日刊イトイ新聞」の今年のテーマのひとつが「お金」だ、とおっしゃっていますね。なぜ今、「おカネ」、なんでしょうか?

糸井 実は、「お金」については、個人的にずーっと考え続けてきたんですね。むずかしいなあ。どうやってお金と付き合えばいんだろう、と。

 で、僕以上にお金のことを真摯に考え続けてきたのが、矢沢永吉さんです。お金に関する僕の先生の一人と言っていいかもしれない。

成りあがり―矢沢永吉激論集 (角川文庫 緑 483-1) (文庫)矢沢 永吉 (著)
アー・ユー・ハッピー? (角川文庫) (文庫)矢沢 永吉 (著)

 1978年、最初の自伝である『成りあがり』で、矢沢さんは、それまでの「ミュージシャンやアーティストがお金の話をするなんて下世話じゃないか」とった世間のタブーを破り、「お金、大切だよ、ほしいよ」と堂々と語りました。アートの美名のもとに、お金から逃げるなよ、と言ったわけです。

 それから23年後、2冊目の自伝『アー・ユー・ハッピー?』では、「お金は大切なものだけれど、でもそれが幸せをもたらしてくれるとは限らない」という、当たり前だけど、自分でマネーメイキングした人間でなければ吐けない心情を吐露してくれました。

 じゃあ、さらに10年後の今、矢沢さんが「お金」について、どう話してくれるのか、今から僕自身が楽しみでなりません。

NBO 矢沢さんご自身の「お金」に関する言葉は、「お金は大切」「でも、お金だけじゃハッピーになれない」っていう二つの真実を突いているわけですね。

糸井 その通りです。でも、実際のところ、お金については、この二つの真実を極論化した言葉が横行しやすいわけです。「お金がすべてだ!」という偽悪的なまでの拝金主義と、まったく反対の「いや、お金のことなんて、どうでもいいんです」といった無関心を装う態度と、という具合に。世の中の流行りすたりを見ても、この極論が交互に現れますね。

NBO たしかにそうですね。バブル景気時代の「三高主義」の次に、「清貧の思想」が現れたと思ったら、続いて「稼ぐが勝ち」(by ホリエモン)、ですもんね。

お金がすべてだ、も、お金なんかどうでもいい、もウソじゃないか?

銭ゲバ (Magical comics) (コミック)ジョージ秋山 (著)

糸井 漫画やドラマのテーマとして取り上げられる場合は、だいたいにおいて、みんなが遠慮しないでちゃんと話をしないお金の話を、ずばっと「ウソつけ、金がすべてだろっ」と言い切るアウトロー、アンチヒーローの主人公が出てきます。それがある種のかっこよさとしてとらえられるわけですね。70年代だとジョージ秋山さんの『銭ゲバ』。それから今、名前のでた『稼ぐが勝ち』と正論を吐いて脚光を浴びた2000年代中ごろの堀江貴文さんの脚光の浴び方も、同じような文脈にあったといえるのかもしれない。

 その一方で、僕を含めた大半の人間は、内心いろいろ思っていても、「あ、お金のことですか。お金のことはね、あんまりがつがつしてもいけないし、まあ、どうでもいいです……」という具合にお金に対する態度をあやふやにしがちなわけです。

NBO そうですね。金にうるさいと思われたくないんですよね。あと、そういうのを気にしているのがカッコ悪い、と思っちゃう。

糸井 でもね、ほんとにどうでもいいと思っているわけはないです。お金がなければ、生活も消費もできないんですから、どうでもいいはずがない。じゃあ、なぜ「どうでもいい」ふりを僕たちはついついしてしまうのか。それは、おそらくちゃんと考えないほうが、楽だったからじゃないか。そこで、僕は自問自答してみたわけです。お金がすべてだ、じゃウソだし、お金なんてどうでもいい、もウソじゃないか。

コメント10件コメント/レビュー

「持ってない人にとってお金は生活必需品の代償として右から左に消えていく紙切れに過ぎません。」の方へ。そのとおり、私やあなたのような貧乏人には、貧乏人のお金とのつきあいかたがあります。でも今はお金持ちまで貧乏人のようにお金とつきあっている。それは有益ではない、というのがここで語られている問題なのでは? 持ってるやつは気楽でいいなー、なんて話じゃないと思いますよ。(2010/05/26)

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「持ってない人にとってお金は生活必需品の代償として右から左に消えていく紙切れに過ぎません。」の方へ。そのとおり、私やあなたのような貧乏人には、貧乏人のお金とのつきあいかたがあります。でも今はお金持ちまで貧乏人のようにお金とつきあっている。それは有益ではない、というのがここで語られている問題なのでは? 持ってるやつは気楽でいいなー、なんて話じゃないと思いますよ。(2010/05/26)

お金について抽象的に考えられる人ってお金を持ってる人でしょう。持ってない人にとってお金は生活必需品の代償として右から左に消えていく紙切れに過ぎません。糸井さんや矢沢さんのように考えられる人はそれだけでお金持ちで幸せなのですよ。(2010/05/23)

塔に似た形では昨年お台場にあった「実物大ガンダム」も素晴らしき消費の典型ですね。アニメをリアルに持ってきて、アホだなぁと思いつつも実物を見ると「うおっ!すっげー!!」。みんなニコニコしているのが印象的でした。作った人もさぞ誇らしかったと思います。「金かけて作ってタダで見せて、誰が得するんだ?」と思っていたら実はみんな得してた。(2010/05/21)

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