• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第35話「将来、会社にキャッシュインフローをもたらすものと考えてみたらどうだろう」

2010年6月9日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

これまでのあらすじ

 日豊自動車の専務である湯浅は、高校時代の恩師、金子尚三が電話で言ったことを確かめる必要があった。

 購買部の山田克美が、無駄な投資と無駄な在庫を、一次下請けであるヒノハラに強要していたと言うのだ。湯浅は山田に電話をかけ、翌朝8時に購買部のある川崎部品センターに行くと告げた。

 経理部長の細谷真里は、社長の団達也に言われて国際会計基準のIFRSにのっとって決算書を作成していた。真里は初めて勉強するIFRSの概念がこれまで勉強してきた会計の考え方と違っていることに戸惑っていた。

日豊自動車購買部

 「ヒノハラに設備投資を勧めたのも、きみなんだね」

 唐突な質問に山田は戸惑いを隠さなかった。
 「ヒノハラですか? 最近社長が代わった豊橋の電子部品メーカーですね。それにしても、私が設備投資を勧めたなんて、どうしてそんな根も葉もない噂を真に受けるんですか?」

 「それなりに信用できる人から聞いた話でね」
 山田は困った様子で「そんな無責任なことはしませんよ。ヒノハラは別会社ですからね。私には設備投資を決める権限はありません」
と、強く否定した。

 湯浅は「私の誤解だったようだ」と言って、次の質問に移った。
 「日豊自動車に価格競争力をつけるカギは、第一に品質のいい部品を、タイムリーに、より安く調達できる体制を作ることと考えている。つまり、ティアワンメーカー(一次外注)の再編成と情報化の推進にある。

 ところできみは、ティアワンメーカーは日豊自動車にとって、どのような存在だと考えているかな。教えてくれないか」
 話題が変わったことで、山田は安心した表情で答えた。

 「うちの会社は、モジュールの組み立ても、最終製品の組み立ても社内で行っていますから、ティアワンメーカーと言っても、ほとんどは部品メーカーなんです。部品の設計図も、生産技術も、製造技術もタダで与えています。彼らはこちらが注文した部品を、必要な量、必要な時に納品するだけで、何も心配せずに食べていけます。コバンザメですよ」

 「なるほど。ところで、協力会社との取引価格は、どうやって決めているんだね」
 湯浅は山田の目を見て質問した。

「「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行く」」のバックナンバー

一覧

「第35話「将来、会社にキャッシュインフローをもたらすものと考えてみたらどうだろう」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

もう中山素平のような人物が銀行の頭取という形で現れることはないだろう。

佐藤 康博 みずほフィナンシャルグループ社長