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最強の派遣社員を作り出す

3分の1が契約終了で戻された経験をバネに

  • 佐藤 紀泰

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2010年6月16日(水)

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 技術者派遣最大手であるメイテック。この会社は若い人材を育成するという意味で、業界でも定評のある会社だ。国内の800社近い製造業大手に6000人の技術者を派遣してきたが、リーマンショック後の不況で一挙に3分の1が「契約終了」となり、会社に戻ってきた。ただ、同社の西本甲介社長は社員である派遣技術者をリストラなど考えず、逆に教育研修での能力アップに動いている。

 「ゆとり世代だとかは関係ない。優秀な技術者かどうかを決めるのは情熱。それを引き出す経営を最優先に続けて行く」と語る西本社長に「人づくりの極意」を聞いた。

(聞き手、解説は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)

「人員削減は考えず」

 ―― 6000人の技術者のうち、1400人ぐらいが会社で研修をしています。リーマンショックの影響は大きかったですね。

「人材育成こそ派遣会社の強み」と語るメイテックの西本甲介社長(写真:松谷祐増、以下同)

 西本 リーマンショックは単なる不況というのではなく、私たちの市場が構造的に変わってきています。顧客である製造業大手では「新しいマーケットをいかに攻めて行くのか」「どのような製品が必要なのか」「新興国対応でどのように経営資源を振り分けていくのか」について真剣に考えているところです。

 もちろん、メーンの開発業務は日本に残るでしょう。ただ、海外の現地へも業務の一部が移っていく。そうした構造的な変化にどう対応していくかが課題です。

 もちろん、今年1月から3月には技術者派遣の受注が増えてきています。5月に昨年度の利益が確定したわけで、これから受注がもっと増えてくるのではないでしょうか。私たちは現在、未稼働の技術者の教育に力を入れておく必要があります。

 ―― 人員削減など考えないのですか。普通の企業であれば、売上高が3割程度も減少し、1400人も未稼働であれば、リストラに動くものだと思いますが。

 1989年のメイテックは技術者が現在と同じ6000人ぐらいいました。バブル崩壊により、1993年には一挙に3500人にまで減ってしまった。自宅待機とかにして、研修にも力を入れなかったので、社員が去っていったのです。あの時のことを繰り返したくない。

 私は1999年に社長になってから、損益分岐点を10%以上引き下げて80%ぐらいにした。それでも、さすがに2009年度は赤字になってしまった。しかし、今回は技術者の教育をしっかりやっています。

 神奈川県厚木市にあるテクニカルセンターでは300人ぐらいがチームに分かれて、実践的な開発の研修をしている。ロボットの2足歩行制御システムの開発などをやっています。若手はエース級のベテラン技術者から多くを学んでいます。

採用の売り文句は「開発現場で働ける」

 ―― 若手の派遣先が見つからない状況が続いていますね。

 そうなのです。昨年も330人が新卒社員として入社しました。もちろん、経験などないのだから、顧客への派遣も難しい。それで、条件を少し見直しました。

 うちの会社は就職を考える大学生に対して、「メイテックでは全員が開発の仕事ができる」ことを採用の売り文句にしています。しかし、昨年入社の新卒社員については、工場での検査業務など、これまで受けていな仕事にも出しました。

 若手の技術者にとって最も良くないのは「未経験」であることです。できるだけ早く、新人にも現場に出したかった。

 ―― メイテックはパナソニックやトヨタ自動車など国内の製造業大手への技術者派遣で成長してきました。これは何が強みだったのでしょうか。

コメント3件コメント/レビュー

派遣などやめて直接雇用(契約社員)にすることの方が重要だと思いますが。派遣って格好良く言ってるけど、言葉が悪いですが呈の良い日雇いでしょう。これってずっと景気の調整弁として使われていたのだから、不景気になればクビ切りは当然の結果になる。風見鶏学者や評論家の言葉が鵜呑みにしない方が良いのでは。昔の雑誌や新聞を読めば良く判るよ。(2010/06/17)

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派遣などやめて直接雇用(契約社員)にすることの方が重要だと思いますが。派遣って格好良く言ってるけど、言葉が悪いですが呈の良い日雇いでしょう。これってずっと景気の調整弁として使われていたのだから、不景気になればクビ切りは当然の結果になる。風見鶏学者や評論家の言葉が鵜呑みにしない方が良いのでは。昔の雑誌や新聞を読めば良く判るよ。(2010/06/17)

第3回にしてようやく拝読に値するお話でした。派遣の技術者たちの無給での自発的な勉強会と、大企業のカイゼン(トヨタでは今は残業代が付くそうですが)は、どう違いどう同じか? そこを掘り下げることが、「会社で人材を育てるにはどうしたら良いか」を考えるヒントになると思います。(2010/06/16)

上杉鷹山を思い出しました。フィードバックの評価が半々なのが気になります。派遣、しかも技術者派遣というニッチな世界に対して興味や参考になる部分が見いだせないのでしょうか。成果主義、即効性という考え方を改める良い事例かと思います。親子鷹には感動しました。そーいうのってなかなか無いと思います。(2010/06/16)

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