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点字ブロックに見る顧客満足

2010年6月17日(木)

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 今、お読みのあなたに勧めます。「是非、ファンクショナル・アプローチを知っていただきたい」ということを。知るだけじゃなく、使っていただければ、なお嬉しいです。
 何のためにこんなことを言うかというと、ファンクショナルな視点でモノゴトを見ていけば、きっとあなたの今の問題や悩みが違って見えてくると思うからです。
 「なんだ、そんなところで悩んでいたのか」
 「そうすると、こんなやり方でもいいかもしれない」
 といったことに気づいていただきたいからです。
 問題や悩みを解決する方法は、世の中にたくさんあります。私は、それらを否定はしません。むしろ、推奨です。私が、お伝えしたいところは、やり方ではなく、考え方なのです。視点の持ち方といいますか、モノゴトのとらえ方です。
 ファンクショナル・アプローチとは、問題となっているモノゴトから、あえて離れ、本質となるファンクションから問題を解決しようとするアプローチ方法です。
 「すべてのモノゴトには、ファンクション(役割、効用、働き、意図など)がある。人は、ファンクションを達成させる手段として、モノゴトを選ぶ」という考え方が基本です。
 一言で言えば、「人はカタチでは満足しない。ファンクションで満足する」ということです。カタチばかり見ているから、問題が解決しない、悩みが解消されないのです。

 今こうして、あなたにファンクショナル・アプローチの考え方をお伝えできるいい機会をいただきました。難しくならないよう、身近なモノゴトを中心に、どんなモノであろうとも、どんなコトであろうとも、ファンクショナルな視点を持てば、発想が広がっていくことを体験していただきたいと思います。
 文中に出てくる《 》が、ファンクションです。ファンクションの表現にもコツがいりますが、厳密な表現よりもわかりやすい言葉に代えております。
 気軽に読んでみてください。そして、脳の中で何かが動き出すのを感じてください。もし役に立ちそうだと思っていただけそうでしたら、あなたやあなたの周り方が抱える問題や悩みを、ファンクショナルな視点で見てみてください。

 ファンクショナルな視点が、人や企業の未来を拓いてくれます。だから、私は、ファンクショナル・アプローチを広めたいのです。30年後の子ども達のために、輝く社会を遺したいのです。
 ご意見、ご感想をお待ちしています。テーマをいただければ、それについてファンクショナルな分析をするかもしれません。
 では、お楽しみください。

残念な点字ブロック

 歩道を何気なく歩いていると、残念に思うことが時々あります。それは、写真のような点字ブロックを見るからです。この点字ブロックの事例は、3月7日に放映された『情熱大陸』の中で私が現地で紹介していたものです。ご覧頂いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 実は、この点字ブロックからビジネスとして学ぶものが多いのです。いかがですか、あなたなら、これをどのように活かしますか。

 点字ブロックを知らない人はいないと思います。街へでると必ず跨いでいますよね。むしろ跨がずに歩くことができないくらい、縦横無尽にネットワーク化されています。日本は、実に視覚障害者に優しい国なのです。

 この点字ブロックは、正式には「視覚障害者誘導用ブロック」と言うそうです。誘導用ブロックと警告用ブロックの2種類に分かれているのだそうです。誘導用ブロックと言うのは、線状の突起により進行方向が分かるようになっています。一方、警告用ブロックと言うのは、点状の突起により危険箇所が分かるようになっています。

 さて、問題の写真ですね。お分かりいただけると思いますが、私はこのブロックの配置が気に入りません。視覚障害者に優しくないからです。

 視覚障害者は、誘導用ブロックに沿って歩いてきたところで、警告用ブロックで一度立ち止まり、周囲を確認することになるでしょう。そして、一筋ずれて歩き始めます。するとまた警告用ブロックに出くわすわけです。

 視覚障害者にとって、警告用ブロックの存在がわかっても、その意味まで分かりません。ちょっと向きを変えるくらいの警告なのか、命に関わる危険箇所があるという警告なのか、区別がつかないのです。

 だから私は、残念に思うのです。

コメント8

「横田尚哉の「何のため、誰のため」」のバックナンバー

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「点字ブロックに見る顧客満足」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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